モイツァ・エルトマン

録画しておいた「クラシック倶楽部」をやっと観た。
モイツァ・エルトマンのリサイタル。曲目等は下記の通り。
○ハイネ作詞/メンデルスゾーン作曲:「新しい恋」作品19a第4
○ヴィレマー作詞/メンデルスゾーン作曲:「ズライカ」作品34第4
○ガイベル作詞/メンデルスゾーン作曲:「月」作品86第5
○ハイネ作詞/メンデルスゾーン作曲:「歌の翼に」作品34第2
○ミラー作詞/モーツァルト作曲:「満足」K349
○ゲーテ作詞/モーツァルト作曲:「すみれ」K476
○モット作詞/モーツァルト作曲:「寂しい森の中で」K308
○ヴァイセ作詞/モーツァルト作曲:「魔法使い」K472
○バウムベルク作詞/モーツァルト作曲:「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき」K520
○作詞者不明/モーツァルト作曲:「こころよい静けさが」K152
○ウーツ作詞/モーツァルト作曲:「歓喜に寄す」K53
○オーヴァーベック作詞/モーツァルト作曲:「春へのあこがれ」K596
○カンペ作詞/モーツァルト作曲:「ラウラに寄せる夕べの思い」K523
○サルコーネ作詞/モーツァルト作曲:アリア「わが美しき恋人よ、さらば」K528
○アイヒェンドルフ作詞/メンデルスゾーン作曲:「夜の歌」作品71第6(アンコール)

○ソプラノ:モイツァ・エルトマン
○ピアノ:ゲッツ・ぺイヤー
○収録:2018年7月3日/紀尾井ホール

メンデルスゾーンの歌曲、「歌の翼に」は有名だが、他の曲はほとんど聴いたこともなかった。
そしてモーツァルトの曲も、有名な曲であってもなかなかコンサートで聴く機会は多いとは言えない。
ということで、なかなか興味深い曲目で聴き応えがあった。
エルトマンは、CD「モーツァルト・ガーデン」でも歌っていたが、
https://zauberfloete.at.webry.info/202001/article_22.html
映像で観るとイメージしていたよりもう少し大人の女性だった。
クリアで艶やかな声を持ち、落ち着いたややレガート気味の歌い方で、優れた歌唱だったと思う。

さて、モーツァルトの歌曲の最後に歌われたコンサート・アリア/レチタティーヴォとアリアK528について。
この曲は「ドン・ジョヴァンニ」のプラハでの初演の5日後に完成されており、ヨゼーファ・ドゥーシェクのために作曲された。歌詞はヨンメッリ:歌劇「なだめられたチェレレ」から採られている。
今回はピアノ伴奏で演奏されたが、オリジナルはフルート、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦楽器という大編成(?)。
レチタティーヴォはアンダンテ、4分の4拍子、37小節と長大で、続くアリアもアンダンテ、4分の3拍子。途中ゲネラルパウゼをはさんで42小節も続く。そしてアレグロ2分の2拍子。117小節あるのだがあっという間に駆け抜ける。
超高域が出てくる訳でもないのだが、長大なレチタティーヴォの表現、そしてアリア/アレグロとの間に挟まれたアンダンテのアリアは、レチタティーヴォとのつながり/転換、さらにアレグロへの序奏という意味でひじょうに難しいと思う。

今回のエルトマンの表現は、アリア/アンダンテはなかなか優れていたが、続くアレグロがやや速過ぎたように感じた。見事な歌唱ではあったが・・・。
あと、レチタティーヴォ、アリア/アンダンテに出てくるアポジャトゥーラ、エルトマンはほぼNMAの指示通り歌っていたが、「すみれ」においては旧来の歌い方を踏襲していた。
https://zauberfloete.at.webry.info/201411/article_16.html
https://zauberfloete.at.webry.info/201201/article_18.html

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