「バベルの塔」展/16世紀ネーデルランドの至宝~ボスを超えて~

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「バベルの塔」展を観た(東京都美術館)。印刷物と実物を比べた時、「やはり本物は素晴らしい」と思うのが常ではあるが、今回は実物よりもその拡大版の方を観てさらに驚嘆することとなった。
ブリューゲルが描いた「バベルの塔」は、59.9cm×74.6cmという比較的小さな作品。壮大な世界を表現しつつ、その中に近くで観ても肉眼では確認できないほど小さな人間や足場、レンガ、重機などが超細密に描き込まれている。
同じフロアには東京藝大による拡大(原画の約300%)した複製画も展示されていたが、これでやっと輪郭が分かる程度。2階入り口付近の壁一面に貼られていた巨大な拡大画面を観て初めてその細部が明らかになる。いったい、ブリューゲルはどのようにしてこの絵を描いたのだろう、とあらためて考えさせられた。
さて、この展覧会、「バベルの塔」だけではもちろんなく、ボス:「聖クリストフォロス」、「放浪者(行商人)」という日本初公開の2点、これだけでも目玉になる作品だが、他にもブリューゲルの版画、バウツ、レイデン、スコーレルなど見応えのある作品が少なくなく、十分満足した。

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