大琳派展~継承と変奏~

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大琳派展を観た。
六本木と違い、やはり上野は遠い。国立新美術館であれば10分もかからず着いてしまうのに対し、上野、それも最も奥の国立博物館・平成館までは45分もかかってしまった。これでは、ちょっと会社の帰りに寄るという感じではなくなってくる・・。北斎展の時は外で並ぶほどの大混雑(閉館時間を延長するほどたった)だったが、今日は雨ということもあり結構空いているのではないかという期待に反し、並んで待たされることはなかったものの、会場内はかなりの混雑で閉口する。
構成としては、
第1章:本阿弥光悦・俵屋宗達
第2章:尾形光琳・尾形乾山
第3章:光琳意匠と光琳顕彰
第4章:酒井抱一・鈴木其一
という内容で、屏風、扇、色紙、掛け軸、硯箱、茶碗、皿、小袖、など多岐に渡る形態で展示数も多く、かなり見応えがあった。
まず、目玉でもある「風神雷神図」。俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一の4点が一堂に会するハズが、何と4点が揃うのは10/28~11/16の間だけとのこと。今回は宗達の「風神雷神図屏風」は展示されておらずちょっと期待外れ。以前、旧サントリー美術館で観ているとはいえ、やはり光琳たちの作品と一緒に鑑賞したかったと思った。
全般的に感じたことは、前回の浮世絵展と比べると、色彩面で劣化が進んだせいか、くすんだ感じの作品が多かったという点。また、和歌など、文字とその背景の絵が統合された作品が少なくなかったが、優れた筆を観るたびに文字そのものが芸術作品になっている言語が他にあるのだろうかといつも思ったりする。
宗達や光悦にも優れた作品は多かったが、光琳の作品には最も魅了された。「燕子花図屏風」(10/7~10/19のみの展示)や、「紅白梅図屏風」が展示されていなかったのは残念だったが(10/21~11/3の展示と書かれていたが、実際には展示されていなかった。)、観るべき作品が多く、デザインとして優れているだけでなく、多彩な様式を使い分けている点が凄いと思う。
また、宗達、光琳の後継者としての酒井抱一、鈴木其一といった人たちの作品、私は今回初めてまとめて観たが、色彩の鮮やかさ、構図の美しさ、素材の選び方の見事さなどが特に印象に残った。
それにしても、以前放送されていた「新日曜美術館」を見たおかげで、かなりの予備知識が蓄えられたことは事実であり、今回の鑑賞に大いに役に立った。何事も予習をしていくことによってその理解が格段に深まるということをあらためて実感した。

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