「魔弾の射手」序曲

4月の演奏会でこの曲を演奏する。私にとっては大学時代に演奏(東京、ベルリン)して以来、
https://zauberfloete.at.webry.info/201204/article_12.html
先月が5回目(この時ホルンパートは大半がプロの方だったため見事な演奏だった)、
https://zauberfloete.at.webry.info/201901/article_6.html
4月の演奏会で6回目となる。
久しぶりにクライバーの演奏でも聴いてみようかと思い聴き始めたのだが、時間があったこともあり結局聴き比べをしてしまった。

○フルトヴェングラー=ウィーン・フィル(EMI/1954)/10:44
冒頭のホルンはウィンナ・ホルンの扱い難さからか音量などが不揃い。シンコペーションの強調やすごい加速の仕方などフルトヴェングラーならでは。138小節からのフルートがフライングしていたりもする。テンポの緩急、タメ、揺らし方は尋常ではない。劇的と言えば劇的だが個人的には少しやり過ぎのように思う。「オイリアンテ」はひじょうに見事な演出だったがこの曲はそれほどでもない。

○クーベリック=バイエルン放送響(DG/1964)/10:04
解釈は特に変わったところもなく自然な流れ。オケも上手いがクラリネットの音色はいやに明るい(ブルンナーか)。この録音の欠点/不自然なところは管楽器などがかなり強調されていること。演奏会場では絶対聴こえないであろうバランスでソロ楽器などが収録されている。

○カラヤン=ベルリン・フィル(DG/1971)/10:33
カラヤンはこの録音の前(1960年)に、ベルリン・フィルとこの曲をEMIに録音していたが未聴。
私が最も回数多く聴いているカラヤン2回目の録音。当初ウェーバー序曲集として発売されたもの。ガレリア・シリーズ盤でずっと聴いていたがその後買換えた。
https://zauberfloete.at.webry.info/201703/article_4.html
演奏は万全だが、録音がやや古いせいか高弦の荒れが耳につく。特にこの曲では279小節以降のトゥッティが飽和している状態。

○クライバー=シュターツカペレ・ドレスデン(DG/1973)/9:49
柔らかいホルンの音色で始まり、ヴィヴァーチェでの疾走感、タメをつくらず一気に突っ走ったりもするが、注意深く聴くと緻密で精巧な音楽づくりがなされている。何よりテンポの伸び縮みがひじょうに自然で、それが音楽を生き生きとしたものにしている。

○カラヤン=ベルリン・フィル(EMI/1981)/10:30
音楽づくり自体は旧録とほとんど変わっていない。国内盤で2800円で売り出された最初期のCDのせいもあろうが、低音は出るものの恐ろしくこもった感じの録音。それでも279小節からのオケはこの方が全体の感じは出ている。

○カラヤン=ベルリン・フィル/1985年12月31日ジルヴェスター・コンサート
カラヤン最後の録音/映像、LDは持っているがYouTubeで視聴できる。
https://www.youtube.com/watch?v=tFPxrnyVz-4
演奏時間は9分10秒あまりと以前の録音に比べ1分も速くなっている。

ホルンはハウプトマン、クリエール、イェツィルスキー、シェフリッヒ。
コンマスはシュワルベ、トップサイドは安永。二人が並んで弾くこともあったのかと思い、あらためて調べてみたところ、シュワルベのコンマス在任は1957~1985年、安永は1983年からコンマスになっており、1983年に辞めたブランディスの後任だったようだ(シュワルベの後任がシュタブラヴァ)。
https://zauberfloete.at.webry.info/201403/article_2.html

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この記事へのコメント

ろーたこっほ
2019年02月26日 01:28
「魔弾の射手」序曲というと、カイルベルトが1958年にベルリンフィルと入れた全曲盤の演奏が大変素晴らしいものです。もしお持ちでなかったら是非聞いてみてください。
2019年02月28日 19:12
ろーたこっほさま
コメントありがとうございます。
ぜひ聴いてみたいと思います。

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