ヘンゲルブロック=ロイヤル・コンセルトヘボウO

録画しておいた「プレミアムシアター」を観た。ヘンゲルブロック=ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による新シーズン開幕演奏会。曲目等は下記の通り。リストのピアノ協奏曲以外はイタリアに因んだ曲ばかりだったがユニークなプログラム。なお協奏曲のアンコールがピアノ四重奏曲(弦は各トップ奏者)というのも変わっていた。
○ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
○リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
○フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番ハ短調作品15から第2楽章(アンコール)
○ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲
○メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調「イタリア」
○ヴェルディ:歌劇「オテロ」からバレエ音楽
○プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」から間奏曲(アンコール)

○管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
○ピアノ:エフゲーニ・キーシン
○指揮:トーマス・ヘンゲルブロック
○収録:2018年9月14日/コンセルトヘボウ(アムステルダム)
今回観たヘンゲルブロックの指揮はかなり熱く、気合いが入っており、特に「イタリア」は見事な演奏だった。一曲目の「ローマの謝肉祭」も名演だったが、「セビリアの理髪師」はそれ以上の名演。間を上手く生かしながらテンポの緩急を巧みに付けつつ、終盤の追い込みは息もつかせぬものだった。
そして「イタリア」。第一楽章終了後拍手が入ってしまったが、第三、終楽章へはアタッカ。概して速めのテンポながら歌うところはたっぷり歌い、ところどころで自然な句読点を付けていく。第三楽章は速めの3つ振りで始め加速して1つ振りに。大きな緩急とダイナミクス。終楽章はさらに熱く、楽章/曲全体を見通した構成・演出はなかなか素晴らしいものだった。
オケも精度の高いひじょうな名演だったと思う。
コンマスはエシュケナージ、そして管楽器の中心/華はやはりエミリー・バイノン。
https://www.concertgebouworkest.nl/en/emily-beynon
音色も美しく演奏も素晴らしい上に、感心したのはその吹き姿/立ち振る舞い。曲のフレーズにぴたりとはまりエレガントこの上ない。
あと、特筆すべきは2017年から正団員になったティンパニの安藤智洋。なかなか健闘していた。
https://www.concertgebouworkest.nl/en/tomohiro-ando

以下余談)
・クラリネットとファゴットの座席が通常と逆なのはいつも通り、ヌニエスのリードは今回も糸なし、クラリネットは二人ともローズウッド製(?)の楽器を使用、トランペットは「イタリア」ではロータリーを使っていた。
・また、ホルンのトップの人は「イタリア」で↓このデスカントホルンを使っていた(おそらく)。
https://www.fehr-frenchhorns.com/portfolio/test
・「イタリア」の終楽章終わり近く、ヴィオラがメロディを弾き始める箇所で、指揮者が1stVnに抑える指示を出したところ、コンマスとトップサイドは一瞬(数小節)弾くのをやめてしまった。後ろの人たちはずっと弾いていたが、ベルリン・フィルであれば全員がすぐ弾くのをやめただろう。

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