第九/サッシャ・ゲッツエル=読響

録画しておいた読響の第九を観た。指揮はサッシャ・ゲッツェル、声楽ソリスト等は下記の通り。
○ソプラノ:インガー・ダム=イェンセン
○メゾ・ソプラノ:清水華澄
○テノール:ドミニク・ヴォルティヒ
○バス::妻屋秀和
○合唱:新国立劇場合唱団
○指揮:サッシャ・ゲッツェル
○管弦楽:読売日本交響楽団
○収録:2017年12月19日/サントリーホール

サッシャ・ゲッツェルは1970年ウィーン生まれ、ウィーン・フィルのヴァイオリン奏者から指揮に転じた人で、最近は神奈川フィルなどを振っていた。父親はウィーン・フィルのヴァイオリン奏者、ペーター・ゲッツェル。
http://zauberfloete.at.webry.info/201012/article_8.html
ゲッツェルの指揮姿は初めて見たが、オーソドックスできっちりと振っていた。テンポは概して速めで、タメはあまり作らず、フェルマータも早めに切り上げる。ベーレンライター版を使っていたようだが、特に変わった(?)こともしなかったが、敢えて言えば、第二楽章の一拍目を強調していたこと、第三楽章のスラーをやや細かく付けていたこと、あと、終楽章合唱の Brueder! に応えるオケの二分音符をかなり短くしていたことくらいか。
なお、第三楽章4番ホルンのパートは1番ホルンに吹かせており、また、終楽章バリトンのレチタティーヴォ nicht/diese/toene は G/B-AE/FF と歌わせていた。
あと、第三楽章終盤の2回目のファンファーレの後の第二ヴァイオリンのAs(指定はpp)はフォルテで弾かせていた(個人的には納得)。
声楽ソリストはテノールがやや弱いというかソフトすぎる感じがしたのと、ソプラノもややクセのある歌いぶりではあった。
読響はコンマス以下、かなり気合の入った充実した名演で聴き応えがあった。メンバーはコンマス:長原、チェロ:遠藤、木管:倉田、蠣崎、藤井、井上、ホルン:日橋各氏。
ちょっと驚いたのは、終楽章低弦による歓喜の歌のテーマが始まるところのチェロ・パートが映っていたのだが、ほとんど弓を動かさず弾いていた(ほとんど弾いていなかった)こと。
以前、ベルリン・フィルのクワントが、ラトルの要求通りに弾くと音がかすれる、と言っていたがそれに近い状況だったのではないかと推察される。

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この記事へのコメント

pfaelzerwein
2017年12月30日 22:30
「nicht/diese/toene は G/B-AE/FF と歌わせていた」 - これは歌い手の意思ではなくて、指揮者のものだと動画で分かりましたか?
2017年12月30日 22:58
pfaelzerweinさま
コメントありがとうございます。
オケの奏者や歌い手がどのように演奏するかは、すべて指揮者の指示によるものだと私は思っています(本番でリハーサルと異なることをやる場合ももしかしてあるのかも知れませんが)。

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