「冬の旅」/波多野睦美

シューベルト:「冬の旅」、タナを探したところ下記のディスクが見つかった。
○ディースカウ/バレンボイム(DG/1979)
○ディースカウ/ブレンデル(PHILIPS/1985)
○シュライアー/シフ(DECCA/1991)
○ゲルハーエル/フーバー(ARTE NOVA/2001)
○ゲルネ/ブレンデル(DECCA/2003)
○カウフマン/ドイチュ(SONY/2013)
上記の中で最も回数多く聴いてきたのは、ディースカウ/バレンボイム盤。この演奏が私にとって「冬の旅」の規範になっていることは間違いない。
が、今回、波多野睦美さんの「冬の旅」が発売されるということで、ファンとしては買わない訳には行かず入手することとなった。
○メゾ・ソプラノ:波多野睦美
○ピアノ/対訳:高橋悠治
○企画・プロデュース:波多野睦美
○レコーディング・エンジニア:櫻井卓
○録音:2017年4月5~7日/三鷹 風のホール

ディースカウの歌を聴き慣れた立場としては、別世界の物語のように聴こえた。波多野さんの声は、低音から高音まで伸びがあり美しいが表情は厳しい。そして感傷的なシューベルトとも言えない。

高橋悠治氏はライナーノーツに以下のように記している。
(前略)
楽器は各曲の基本パターンを提示し
歌はバッハのカンタータでもそうだったように
むしろ器楽的な跳躍で
なめらかな線を断ち切っていく

この演奏では
ロマン派的な長い旋律にのせた
情念の自己中心的な高揚ではなく
バロック的な
短いフレーズの拮抗する断層のほうに傾斜している
短いパターンのひそやかな変化
これがサミュエル・ベケットとモートン・フェルドマンを惹きつけたシューベルトの末期の音楽ではなかったか

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