デスカントホルン

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descant/デスカントとは、辞書的には下記のような説明がされている。
①中世・ルネサンスの多声音楽でテノールの定旋律の上に歌う対位旋律
②対位声部書法
③多声楽曲の最高声部、ソプラノ
また、ソプラノ譜表(ハ音記号で第1線がハとなる)はデスカント・クレフと呼ばれる。
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さらに、ヤマハの楽器解体全書/ホルンには下記のような記述がある。
「デスカントダブル」はB♭管とHigh F管を組み合わせたもので、デスカントは「音が高い」という意味です。
https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/horn/mechanism/mechanism003.html

そして、デスカントホルン。
Wikipediaには
通常のF管より1オクターヴ高い音域を演奏できるHigh-F管(F-Alto管)のものをデスカント・ホルン(Descant Horn)と呼ぶ。
と書かれているが、他にも下記のような記述がある。
○High-F の迂回管を取り付けたダブルホルンを特にデスカントホルンと呼ぶ
○デスカントホルンとは、主にB♭管と、high-F管の組み合わせにより実現された楽器
○デスカントはB♭管とHighF管、モデルによってはHighB♭管や、HighE♭管を組み合わせた構造です


しかし、アレキサンダー社のHPを見ると、デスカントホルンとして、Hi-B管シングル、Hi-F管シングル(Hi-G管も可)、B/Hi-F管ダブルの3種類が挙げられている。
http://www.gebr-alexander.de/instrumente/diskanthoerner/
また、シュミット社にはB/Hi-Es管ダブルというのもあるようだ。
https://www.engelbert-schmid-horns.com/index.php/en/french-horns/horns-in-high-eb
なお、↑ここで例示されている曲目による管の使い分けはひじょうに興味深い。
さらに、フィンケ社にはB/Hi-B管ダブルも。
https://www.zugergrafik.ch/finke/index.php?page=b-hoch-b-diskant

ということで、まとめればデスカントホルンとは、
Hi-B管、Hi-F管などのシングルホルン、およびB/Hi-F管、B/Hi-Es管などのダブルホルンの総称
ということになるのだろうか。
なお、Hi-F管またはHi-Es管を、通常のダブルホルン(F/B管など)に組み込んだ楽器はトリプルホルンと呼ばれる。
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/winds/frenchhorns/yhr-892_891/index.html

参考)冒頭写真はクノプフ社Model No.20 B/Hi-F セミ(コンペンセイティング)ダブルホルン
http://www.knopf-horn.de/e_new-instruments.htm
なお、注意して見ないと分からないが、マウスパイプ下、外側の管の途中から枝分かれしてベルの根元に接続されている管(下半分の弧状部分)はダミー管(?)でどこにもつながっていない。おそらく、全体の強度や持ちやすさ、見栄えなどを考慮して付けられているものと思われる。

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