「翻訳できない世界のことば」

エラ・フランシス・サンダース著、前田まゆみ訳で2016年4月に創元社から出版されている。ひとことでは訳せない、世界各国のユニークな単語を集めている。特定の状況下における情感の表現、物理的な時間や距離に関する固有の表現など、それぞれのお国柄が現れていて大変興味深い。以下、具体例。

●SAUDADE/ポルトガル語:心の中になんとなくずっと持ち続けている、存在しないものへの渇望や、または、愛し失ったものへの郷愁。
●COMMUOVERE/イタリア語:涙ぐむような物語にふれたとき、感動して、胸が熱くなる。
●SAMAR/アラビア語:日が暮れたあと遅くまで夜更かしして、友達と楽しく過ごすこと。
●GEZELLIG/オランダ語:単に居心地がよいだけでなく、ポジティブであたたかい感情。物理的に快いという以上の「心」が快い感覚。たとえば、愛する人と共に時をすごすような。
●KILIG/タガログ語:おなかの中に蝶が舞っている気分。たいてい、ロマンチックなことや、すてきなことが起きたときに感じる。
●IKTSUARPOK/イヌイット語:だれか来ているのではないかと期待して、何度も何度も外に出て見てみること。
●PORONKUSEMA/フィンランド語:トナカイが休憩なしで、疲れずに移動できる距離(約7.5㎞)
●PISANZAPRA/マレー語:バナナを食べるときの所用時間(だいたい2分)

なお、日本語からは BOKETTO、TSUNDOKU、WABI-SABI、KOMOREBI などが紹介されている。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 最近読んだ本 2017/03

    Excerpt: ●「オーケストラの読みかた~スコア・リーディング入門~」池辺晋一郎著(学研プラス/2017.2) まえがきにもあるが、本書は「専門書」ではない「ひたすらスコアを読む楽しさを語った」書。ということで、.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2017-03-31 22:45