ハイドン:交響曲第104番ニ長調~その2~

今回はホグウッドはじめ古楽系の指揮者の演奏を聴いてみた。やはりハイドンの音楽には軽快で爽やかな、生き生きとした躍動感がなくてはならないとあらためて感じる。
●ホグウッド=アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(L'OISEAU-LYRE/1983) 8:06/7:50/4:36/6:21
あまり期待しないで聴き始めたのだが、意外な名演(?)で驚いた。序奏も適切なテンポ、アレグロに入ってからの疾走感が心地良い。メヌエットも爽快。終楽章もスピリトーゾに相応しい躍動感に溢れている。
古楽器による演奏だが、現代楽器によるこのような演奏があれば最高と思う。

●アーノンクール=ロイヤル・コンセルトヘボウO(warner/1989) 9:17/7:23/3:37/6:48
第一楽章アレグロはかなり遅いテンポ、堂々とした歩みだが、やや慎重で丁寧すぎるところもある。逆に第二楽章は速めのテンポ。ffになって(42小節)少し行くとテンポがつんのめりそうになる。メヌエットは異常な速さ。トリオはテンポを緩めるがスタッカートはテヌート気味の演奏になる。ダカーポしても反復はしていない。終楽章は中庸なテンポで時おりブレーキをかけながら運ばれる。全般的に響きはそれほど重くはない。

●ノリントン=ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(Virgin/1992) 8:49/6:40/4:36/6:38
ティンパニは強烈だが、オケの響きは軽く爽やかでしなやかさもあり好ましい。普通はやらないテヌートやフレーズのふくらましなど時々耳につくがそれほど不自然さも感じない。第二楽章は一転してこじんまりした二拍子の音楽に。メヌエットは普通のテンポだが、トリオの歌い方にやや強調が。終楽章は良いテンポで、勢い・活力が感じられ流れるような音楽づくり。やや極端なダイナミクスの付け方も効果的。

●ミンコフスキ=レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル(naive/2009) 8:44/7:43/3:55/6:25
ウィーン・コンツェルトハウスでのライブ。テンポは速めだがオケの人数が多いのか響きはやや重く感じられる。第二楽章は巧みな緩急の付け方、終楽章も快活なテンポでドラマティクに盛り上げる。全般的に特に変わったこともせず、オーソドックスなアプローチだが今一つ満たされないところもある。

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  • ハイドン:交響曲第104番ニ長調~その3~

    Excerpt: 今回はモダンオケによる演奏を3点。これで3回目となるが、あと残っているのはヨッフム、プレヴィンの新旧、テイト、チェリビダッケ、レッパード、ロスバウト、ブーレーズ(WPh)くらいだろうか。全部聴けるかど.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2016-10-09 23:06