第九/ベーレンライター版

12月のコンサートで第九を演奏する。今回の使用楽譜はベーレンライター版。数年前に2ndを吹いたことはあるのだが、1stは今回が初めてとなる(これまではすべてブライトコプフ版)。
とりあえず、ざっとブライトコプフ版と比較してみた。相違点を挙げ始めるとキリがないので、ここでは終楽章の低弦による「歓喜の歌」の主題が出たあと、ヴィオラ・チェロに主題が受け継がれる箇所のオブリガート・ファゴットパートについて比較してみる。
加えて、ベートーヴェンの自筆譜をもう一度見直してみた。
http://imslp.nl/imglnks/usimg/d/d5/IMSLP19389-PMLP01607-Beethoven-Op125mss.pdf
以下、①は自筆譜、②はベーレンライター版、③はブライトコプフ版。
●119小節の一拍目
①四分休符(二~四拍目スラーなし)
②前小節からタイでつながれた四分音符Fis(一~四拍目スラー)
③    〃
●120小節
①四分休符 付点四分音符D 八分音符E 四分音符Fis
②    〃
③四分休符 二分音符D      八分音符E 八分音符Fis

●121小節
①スラーなし
②スラーあり
③ 〃
●127小節の二・三拍目
①2つの四分音符がタイでつながれている
②二分音符
③  〃
●129小節(-はタイでつながれていることを示す)
①付点四分音符D        八分音符E 四分音符Fis 四分音符H
②-八分音符Fis 八分音符D 四分音符E 四分音符Fis 四分音符H
③     〃


●131小節
①スラーなし
②スラーあり
③ 〃
●136小節
①-八分音符D 八分音符A 付点四分音符D   八分音符E 四分音符Fis
②-八分音符D 八分音符A 四分音符D-八分音符D 八分音符E 四分音符Fis
③     〃
●137小節前半(一・二拍)
①解読不能(二拍目ウラは八分音符Dにみえる)
②-八分音符Fis 八分音符D 四分音符E
③     〃

ということで結論としては下記の通り。
○119小節に関して、なぜ自筆譜とそれ以外が異なっているのか不明。
○スラーあり/なしについては奏者に任せたとも考えられる。
○127、136小節については記譜法の違いによるので問題なし。
○120小節について、ベーレンライター版はこれまでの慣用版とは異なり自筆譜に準拠している。しかし、129小節については、自筆譜を採用せず、慣用版と同じとなっている。

上記箇所に関し、ブライトコプフ版などの慣用版が、どのような資料に基づいて現在のような形になったのか私には分からないが、原典版と称するベーレンライター版がどこまで自筆譜に準拠して校訂されているのか、これについても不勉強のため分からない。いずれにしても、よく分からないことばかりである。

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