曲全体のテンポのバランス

コレルリ:合奏協奏曲作品6 第8番ト短調 のメンスーラ記号について調べようと思い、
http://zauberfloete.at.webry.info/201505/article_18.html
「正しい楽譜の読み方~バッハからシューベルトまで~」大島富士子著(現代ギター社/2009.9)
http://zauberfloete.at.webry.info/201205/article_16.html
を読み直していたら、第三章テンポについて以下のような記述があった。

バッハの曲やモーツァルトの曲においては音符の時価が変わってもタクト*の時間の長さが変わらないこと、楽章が違っても必ず曲全体を通して基本拍であるタクト(1小節)を感じられるように演奏すること、これらがとても重要になります。これを崩すとバロック音楽ではなくなってしまうのです。たとえばバッハの平均律でプレリュードを弾いた後、まるで別の曲が始まるかのように新たにフーガのテンポを取る人がまだまだ後を絶ちませんが、そのようなテンポの取り方はバロック時代にはありませんでした。それではバロック音楽の重要な要素である全体のテンポのバランスが壊れてしまうのです。感情表現のために小節が伸びたり縮んだりしてもいいのは、ロマン派以降の音楽です。

*タクト:「手あるいは杖で行う動き」、「さまざまな音符の演奏されるべき時間を決定するのがタクト」。
バロック時代以前のテンポの決め方が、まず1小節=1タクト=セミプレーヴィス(全音符)の時間を決定し、その結果それぞれの音符の時価が決まるという方法であったことを示唆しています。このテンポシステムはバロック時代にも受け継がれウィーン古典派まで続いていました。


ということで、モーツァルトの場合、楽章間はともかく、序奏と主部の関係はそれなりのつながりが求められるというのは説得力があるように思える。
http://zauberfloete.at.webry.info/201202/article_19.html
http://zauberfloete.at.webry.info/201306/article_2.html
当然ながら、ハイドンにおいても例えば、アダージョ-アレグロなどの序奏-主部の関係においても同様の関係性が求められることになるのだろう。

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