山田和樹=スイス・ロマンド管弦楽団

クラシック音楽館(NHK-Eテレ)での放送(2014年7月8日サントリーホールでの収録)。曲目等は以下の通り。
○藤倉大:Rare Gravity
○チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調/ヴァイオリン:樫本大進
○バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005から「ラルゴ」/ヴァイオリン:樫本大進
○ベルリオーズ:幻想交響曲
○シュレーカー:舞踏劇「ロココ」から第3曲「マドリガル」
○ビゼー:「アルルの女」組曲第2番から「ファランドール」
○指揮:山田和樹
○管弦楽:スイス・ロマンド管弦楽団
ヴァイオリン協奏曲は別項に書いた通り、樫本大進の演奏のせいかひじょうにエキサイティングなものだった
http://zauberfloete.at.webry.info/201408/article_16.html
が、「幻想」は素晴らしい名演ではあったものの、聴衆を熱狂させるような音楽づくりではなかったような感じを受けた。
番組のインタビューでも山田が語っていたように、曲が彼らの得意なレパートリーなだけに強引に自分の方向に持って行こうとはせず、かなりの部分をオケに委ねていた結果だろう。とはいえ要所要所の押さえるべきところは見事に押さえていたと思う。象徴的だったのがアンコールの「ファランドール」で、終盤にかけて無理なアチェレランドをかけることはしなかったが、最後の最後はきっちりまとめていた。このようなアプローチについて、客観的で主張に欠ける、という見方もあろうが、相手の良さをうまく引き出しつつ最良の形でまとめていたと言うこともできるとは思う。山田の指揮も以前とはやや変わってきたように見受けられた(遊びの部分が増えたと言うか・・・)、スイスロマンド管弦楽団だったからなのかどうかは分からないが・・・。

以下スイス・ロマンド管弦楽団についての余談。我々の世代にとっては、アンセルメ=スイス・ロマンドと言えばDECCAにフランス音楽を始め膨大な(優秀)録音を行っていたことで知られていた。私自身、「展覧会の絵」、チャイコフスキーのバレエ音楽、ドビュッシーやラヴェルの管弦楽曲集などが愛聴盤だった。が、現在手元にあるCDはハイドン:交響曲第22・90番(LP時代はその存在さえ知らなかった)、オッフェンバックの序曲が数曲(オムニバス盤)のみ。
そもそも「フランス語(ロマンス語)圏のスイス」のオケであるため、以前はバソンはもちろん、管楽器もフランス風の音色だったが今回見てびっくり。バソンは既に滅亡し、すべてヘッケル式ファゴット(チャイコフスキーの時にピュヒナーが立てて置いてあったがあれは何だったのだろうか、予備?)。ホルンもシュミット、パックスマン、さらにアレキ103の人もいた。さらに驚いたのが、「幻想」を吹いていたクラリネットの人の楽器がドイツ式だった(右手小指のキーがどうしても見えなかったが、左手薬指がリングキーだった点と指遣いなどから推測)こと、リードもヒモで巻いていた。
それにしても世界中のオーケストラがだんだんグローバル化/均一化していくことは仕方のないことなのだろうか・・・。

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