ミヒャエル・ハイドン:交響曲第25番ト長調

ヨハン・ミヒャエル・ハイドン(1737~1806)により1783年5月23日に作曲されたこの曲は、長い間、モーツァルトがザルツブルクからヴィーンへ帰る途中に立ち寄ったリンツで1783年に作曲されたとされていた(交響曲第37番K444)。しかし、1907年にこの曲の序奏のみがモーツァルトの作であることが明らかになり、さらに現在では、アラン・タイスンの研究により、モーツァルトの自筆譜は1783年にリンツからヴィーンに帰って来た後、1784年2月から4月までの3ヶ月間に使用した用紙に書かれていることが明らかになっている。
この曲を初めて実演で聴く機会を得た。ステージ上にはフルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2 という管楽器のメンバーが並んでおり、第二楽章では聴き慣れないファゴットのソリも・・・。
これまで、パイヤール=イギリス室内O(RCA/1977/第一楽章のみ)、ラインスドルフ=フィルハーモニック・シンフォニーオーケストラ・オブ・ロンドン(MCA/録音年月不明/全三楽章)などのCDでしか聴いたことはなかったのだが、ファゴットの音は聴こえなかったし、スコアを調べてみても編成はオーボエ2(フルート持ち替え)、ホルン2 のみ。オリジナルはあのようなものなのだろうか・・・。
また今回、モーツァルトが書き加えた序奏は演奏されなかった(ミヒャエル・ハイドン:交響曲第25番と紹介されていたので当たり前ではあるが・・)。しかし、聴き慣れているせいもあろうが、モーツァルトが書いた序奏があるかないかでは曲の印象がまったく異なる(序奏がないとあまりにも唐突に始まる)ことは事実で、序奏の持つ重要さにあらためて気付かされた。

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この記事へのコメント

cherubino
2014年03月29日 22:52
Zauberfloete様、こんばんは。
Pendragon Pressというところから出ている「Johann Michael Haydn; A Chronological Thematic Catalogue of His Works」という本によりますと、このK.444の元曲P16(HM334)は、23 May 1783にザルツブルクで書かれています。スコアリングには、Fl,2 ob,2 fag,2 cor,2 vl,vla,bsとあり、確かに2本のファゴットの存在が記されていました。家のCDを調べてみたところ、Vox盤(Farberman指揮)、Chandos盤(Bamert指揮)、cpo盤(Warchal指揮)のいずれもがファゴット入りでしたので、原曲にファゴットが入っているのは間違いのないところだと思います(あとクリスティアン・ツァハリアスが指揮した盤もあるようです)。曲としてもなかなかすばらしく、終楽章の展開部で主題がしばし対位法的に処理されるあたり、ミヒャエル・ハイドンならではのおもしろさで、モーツァルトが気に入ったのも当然と思います。
2014年03月30日 00:24
cherubinoさま
わざわざお調べいただきありがとうございます。私が見たのは、ブライトコプフ版のモーツァルト:交響曲第37番のスコアだったからなのだと思います。
私もこの曲はなかなかよくできていると思いますし、結構聴く機会も少なくないです。

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