チョン・ミョンフン=フランス放送フィルハーモニー管弦楽団

クラシック音楽館はNHK音楽祭2013、「カルメン」特集ということで、チョン・ミョンフン指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏会の模様(2013年10月5日NHKホール)。曲目などは下記の通り。
○ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」作品9
○ビゼー:歌劇「カルメン」から/メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
○サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」から/メゾ・ソプラノ:藤村実穂子(アンコール)
○ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
○ラヴェル:「ラ・ヴァルス」
○ラヴェル:組曲「マ・メール・ロア」から「妖精の園」(アンコール)
○管弦楽:フランス放送フィルハーモニー管弦楽団/指揮:チョン・ミョンフン
あまり期待しないでとりあえず観始めたのだが、なかなか素晴らしく最後まで観てしまった。フランス放送フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre philharmonique de Radio France)とは、ラジオ・フランス(Radio France)付属のオーケストラで、同じくラジオ・フランスが管理/運営するフランス国立管弦楽団(Orchestre national de France/旧名:フランス国立放送管弦楽団)とは別の団体らしい。
「カルメン」からの抜粋などフランスものを中心にストラヴィンスキーを加えたちょっと変わったプログラム。
とにかく、ソロを歌った藤村実穂子がひじょうに素晴らしかった。バイロイト始め、ヨーロッパでは売れっ子のようで、ティーレマン=WPhの第九でもソリストを務めているが、やはりそれだけのことはあると思わせる見事な歌唱だった。
今回は、「カルメン」から「ハバネラ」、「ロマの歌」、「にぎやかな楽の調べ」ほか、そして、アンコールのサン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」から「あなたの声に心は開く」、いずれもしっとりと、しかし情熱的でドラマティクな素晴らしいものだった。
そしてオーケストラも意外に(失礼)高い水準で楽しめた。上記のようなプログラムだったせいもあろうが、ドイツ系のオケでは出せないような音色/音楽で好演だったと思う。特に管楽器はバラエティに富んでおり、観ていても楽しめた。まず、今や絶滅状態に近いバソン。往年の名手たちに比べるとその音色はファゴットに近くなってきてはいるが、やはりバソンはバソンで、味わい深かった(コントラはさすがにヘッケル式を使っていた)。あと、オーボエのトップを吹いていた女性も明るすぎない音色でなかなか聴かせた。モーリス・ブルグ門下らしい。
http://www.jdri.jp/only/master_ob/post.html
ミョンフンの指揮は腕から先しか動かさないやや変わった指揮姿だが、ポイントを押さえた素早い棒、という印象。そのため、音楽がやや鋭角的な印象も受けなくはないが、全般的にはよくオケをコントロールしていたと思う。

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