BPOヴァルトビューネ・コンサート2013

録画しておいたプレミアムシアターを観た。曲目等は下記の通り。
○メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
ヴァイオリン:クリスティアン・テツラフ
○バッハ:無伴奏バイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005から ラルゴ
ヴァイオリン:クリスティアン・テツラフ
○ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125 「合唱つき」
ソプラノ:カミラ・ティリング/コントラルト:ナタリー・シュトゥッツマン
テノール:ジョゼフ・カイザー/バス:ディミトリー・イワシチェンコ
合唱:ベルリン放送合唱団
○パウル・リンケ:ベルリンの風
サー・サイモン・ラトル=ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年6月22日 ヴァルトビューネ野外音楽堂

今年のヴァルトビューネはサブタイトルが<Freude schöner Götterfunken>、メンデルスゾーンのVnコンチェルトと第九という意表を突いたプログラム。ヴァイオリンのソリストはテツラフ。
メンデルスゾーンが始まって第一楽章しばらく行ったところで、あれ?と思ったので、一時中断してスコアを見ながらプレイバックして確認してみたところ、97小節からのフルート・ソロの始めの方をパユが出損なっていた。とはいえ、途中から何とか追いついてさりげなく吹いてはいたが、入りを数え間違ったのだろうか。隣のケリーも気にしていた様子・・・。
それにしても全般的にいやに速いテンポで、特に第一楽章カデンツァ後半あたりからは初めて聴く猛スピード・・・。見えなかった全体像が見えてくることもない訳ではないが、ソリスト&オケの精度は保たれてはいるものの、さすがにちょっと音楽が粗削りに聴こえるという印象は免れない。
そして第九。
ラトルは巧みにテンポの緩急をつけながら、ある時はオケを煽り、オケに任せる。終楽章ホルンのオクターヴの伸ばしのリズムなどから、使用楽譜はベーレンライター版と思われるが、音楽づくりも保守的というよりはやや挑戦的(?)なもの。
特に、終楽章バリトン(バス)のレチタティーヴォ(nicht/diese/toene のG/B-AE/FFは、G/B-AE/GFと正しく歌っていた)の終わりにアドリブを入れたり、間奏に向けての凄いアチェレランド、終盤でのBrueder! の歌い方などを聴いていたら、ラトル=ウィーン・フィル盤(EMI/2002)を思い出した。
http://zauberfloete.at.webry.info/200910/article_23.html

コンマスはブラウンシュタイン、トップサイドは樫本(このような人たちの前でコンチェルトを弾くというのも大変だろうと思う)。木管・ホルンは、パユ、ケリー、フックス、ダミアーノ、ドール。なお、第三楽章の4番ホルンは楽譜通りにŽust(2年前に入団したばかり)がきっちり吹いていた。
なお、合唱、ソリストは第二楽章後に入場、向かって左から、アルト、ソプラノ、テノール、バスという並び。ソプラノやテノールもなかなか素晴らしい歌唱だったと思う。
なお、今回のマイクセッティングがファゴットの近くだったらしく、普段聴こえないところもいやによく聴こえていた。ダミアーノ氏はソロでないところでも、もちろんちゃんと吹いていたが。

ラトルのドイツ語のスピーチの後、アンコール「ベルリンの風」。開始してすぐ、ラトルは打楽器のRaphael Haegerのところに行き、バスドラムのバチと指揮棒を交換し、ラトルは打楽器、ヘーガーが指揮(なかなかサマになっていた)を担当するという演出で会場はさらに沸いていた。

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  • ベルリン・フィル2015/2016シーズン

    Excerpt: ベルリン・フィルの2015/8~2016/6のコンサート・スケジュールが発表された。ラトルによるベートーヴェンの交響曲全曲、ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」、ドビュッシー:「ペレアスとメリザンデ」.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2015-05-03 23:17