モーツァルト:管楽器のための協奏曲集

モーツァルトの管楽器のための協奏曲集というと、まず思い浮かぶのは、カラヤン=ベルリン・フィル(EMI)、ベーム=ウィーン・フィル(DG)のセットだが、それ以外となると、オーマンディ=フィラデルフィアO(SONY)、プレートル=パリ・オペラ座O(FORLANE)は持っているものの、ドホナーニ=クリーヴランドO(DECCA)は続編が出たのどうかわからない。CD一枚分の曲集はたくさんあるとは思うが・・・。
さて、アバド=モーツァルトOによるモーツァルト:管楽器のための協奏曲集第3集(DG)が発売されたので、どうしようか迷ったが結局購入した。今年購入したCDとしてはまだ5枚目という過去にないスローペース・・・。
このシリーズはこれまで、
●管楽器のための協奏交響曲・フルートとハープのための協奏曲/ナヴァロ(Ob)、カルボナーレ(Cl)、サンタナ(Fg)、アレグリーニ(Hr)
http://zauberfloete.at.webry.info/201112/article_23.html
●ホルン協奏曲全曲/アレグリーニ(Hr)
http://zauberfloete.at.webry.info/201108/article_3.html
がリリースされていたが、今回は下記の曲目/ソリスト。
●クラリネット協奏曲・フルート協奏曲第2番・ファゴット協奏曲/ズーン(Fl)、カルボナーレ(Cl)、サンタナ(Fg)

なお、このシリーズはこれで完結とのこと(フルート協奏曲第1番とオーボエ協奏曲は含まれないらしい)。
このうちクラリネット協奏曲(2006.5)とフルート協奏曲(2006.9)がライブ録音、ファゴット協奏曲(2009.6)がスタジオ・セッションとのことである。
これまでの上記2枚に比べると、今回が最も聴き応えのある演奏のように思った。
まず、ズーンの第2番のコンチェルト。ズーンは「フルートとハープ」でもソロを吹いており、古くはニュー・シンフォニエッタ・アムステルダムとの第1番(fiderio/1989)もあったが、今回の演奏は抑揚のある、かなりクリアで明快、しかし気品もある見事な演奏をしている。カデンツァがやや現代的すぎるきらいはあるものの、一聴の価値のある演奏と思った。
カルボナーレはおそらくフランス・スタイルのバセット・クラリネットを用いていると思われるが、やや硬質でドイツ・スタイルの楽器のような音色(個人的には好み)。とはいえ、冒頭からトゥッティと一緒に吹いており、表現もかなり自由。
そしてサンタナ。今回の演奏は音色/表現とも、往年のガーフィールドを思わせるところがあり、やや明るめの音色、しなやかで伸びやかな表現が印象的。さらに、オケも含めた時おり聴かせる装飾も気がきいていた。
しかし、アバドの指示なのか、特にフルート、オーボエ協奏曲ではオケのダイナミクスが不自然に感じられるところが何箇所かあり、やや興醒めではあった。

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    Excerpt: カラヤン派(?)だった私は、淡泊なアバドはあまり好きにはなれなかったのだが、タナを見たところ意外にアバドのディスクを持っていることがわかった。 こうしてみると、私にとって最も愛着があるのはレコードで.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2014-01-22 23:20