カラヤン/ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調

カラヤンによるベートーヴェン:交響曲第8番の公式録音は下記の通りであり、今回は二種類の映像を視聴した。なお、演奏時間がわかっているものは付記してある。
○ウィーン・フィル/1946.9/EMI (7:53/3:45/4:30/7:55)
○フィルハーモニアO/1953~1955/EMI
○ベルリン・フィル/1962/DG (9:22/3:58/5:59/7:18)
●ベルリン・フィル/1971.11/DG(映像) (8:46/3:52/5:18/7:09)
○ベルリン・フィル/1976~1977/DG (8:53/3:47/5:15/6:30)
○ベルリン・フィル/1977普門館ライブ/キング
○ベルリン・フィル/1984/DG
●ベルリン・フィル/1984.2.18~24/SONY(映像)
まず、1971年の映像。カラヤンはこの時63歳、スタイリッシュで若々しい。終始眼を閉じ、流れるような指揮をしている。演奏は概して速めのテンポではあるが単調ではなく、音楽は生き生きとしており好感が持てる。
第一楽章終わり(332小節)のフェルマータ後のつなげ方や、第三楽章トリオから冒頭への戻り方などはいかにもカラヤンという演奏。
1984年の映像は、前者と比べ第三楽章のテンポがゆっくりめになった以外は、同じくらいかより速くなっているように感じた。この頃になるとカラヤンは終始眼を開けて指揮しているが、音楽自体は生気に欠け、あまり心に響いてこない。ベルリン・フィルのせいなのかカラヤンのせいなのかは分からないが、1971年収録の方が演奏としても優れているように感じた。ただ、第二楽章44小節、ヴァイオリンのメロディに対するカラヤンの左手の指示/表情は見るべきものがあった。
以下メンバーについてのメモ。
○1971年収録
カメラの角度が限られており、コンマスやヴィオラ、トランペット、ティンパニなどはまったく映らない。最大の問題は、セッションを何回かに分けて収録したためか首席奏者の(瞬間)入れ替わりが激しく、特にフルートはブラウ、ゴールウェイ、デムラー(?)、オーボエはコッホと(シュタインスではない)謎の人、クラリネットはシュテールに加え、ライスターも一部登場する。なお、ホルンはハウプトマンとクリエールが主に登場する。
○1984年収録
コンマス:安永、トップサイド:シュピーラー、ヴィオラ:レーザ、クリスト、内側チェロ:左シュタイナー、右ボルヴィツキ、バス:ツェペリッツ、ヴィット
木管はブラウ、コッホ/ローデ、マイヤー、ブラウン、ホルン:ハウプトマン、クリエール、イェツィルスキ、シェフリヒ、トランペット:クレッツァー、グロート他、ティンパニ:おそらくフォーグラー
管は完全4管編成、ファゴットやフルートなどの楽器の角度がきっちり揃えられているのはまだよいとしても、眼鏡をかけていなかったブラウが突然眼鏡をかけていたり、ブラウンが周りには誰もいないところで一人で吹いていたりと不自然な映像が少なくない。

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