モーツァルト:10番台のピアノ協奏曲

先日、第20~27番のピアノ協奏曲をまとめて鑑賞したので、今回はそれ以前の作品を何回かに分けて聴いてみた。
http://zauberfloete.at.webry.info/201206/article_5.html
ピアニストが重ならないよう、熟考の末に私が選んだ演奏は下記の通り。どれも各曲を代表する名演だと思う。
○ピアノ協奏曲第10番変ホ長調K365 ギレリス父娘/ベーム=ウィーン・フィル(DG/1974)
○ピアノ協奏曲第11番ヘ長調K413 バレンボイム=ベルリン・フィル(TELDEC/1996)
○ピアノ協奏曲第12番イ長調K414 ステューダー/ミューラーブルール=ケルン室内O(Claves/1972)
○ピアノ協奏曲第13番ハ長調K415 ピリス/グシュルバウアー=リスボン・グルベンキアンO(ERATO/1974)
○ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K449 ポリーニ=ウィーン・フィル(ANDaNTE/1981)
○ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K450 ブレンデル/マリナー=アカデミー室内O(PHILIPS/1981)
○ピアノ協奏曲第16番ニ長調K451 内田光子/テイト=イギリス室内O(PHILIPS/1989)
○ピアノ協奏曲第17番ト長調K453 クリーン/スクロヴァチェフスキ=ミネソタO(turnabout/1978)
○ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K456 シフ/ヴェーグ=カメラータ・アカデミカ・ザルツブルク(DECCA/1984)
○ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K459 ペライア=イギリス室内O(CBS/1984)

以上の中で、私にとって決定盤と呼べる演奏は第12番のステューダー盤のみ。
http://zauberfloete.at.webry.info/200709/article_2.html
http://zauberfloete.at.webry.info/200803/article_8.html
第19番はポリーニ/ベーム=ウィーン・フィル(DG)の名演も忘れ難いし、第15番はバーンスタイン=WPhの歴史的録音(DECCA)もある。また、二台のピアノのための第10番は、ラローチャ&プレヴィンの演奏(BMG)も名演だった。そして、ペライア、内田、シフの全集は出来不出来の差があまりなく、どの曲も優れた水準となっているが、その中でも特にペライアの第19番は名演だと思う。
http://zauberfloete.at.webry.info/200803/article_21.html
ブレンデルの演奏はすべて持ってはいないが、第15番は名演の一つではないだろうか。いずれにしても、これらの録音は1970年代から1980年半ばくらいに集中している。
例外はバレンボイムがベルリン・フィルを弾き振りしたシリーズ(1993~1997年録音)。先日の第20~27番のセットは以前聴いた時よりも好ましく聴けたため、またあらためて聴き直してみたい。今回聴いた第11番はオケも素晴らしく、なかなかの名演だった。

さて、今回10曲を通して聴いてみて感じたことは、10番台のコンチェルトは、20番台のそれらに匹敵する名曲揃いだということ。普段、私が自主的に聴くことが多いのは、20番台の曲よりも10番台の曲(特に第15~19番)の方が多い。あまり聴き込んでいない第11番と第14番については自信がないが、それ以外のすべての曲は本当に素晴らしい曲だと思う。
今後、第19番以外の曲についても聴き比べをしていきたい。
http://zauberfloete.at.webry.info/200803/article_24.html

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この記事へのコメント

ひでくんママ
2012年06月22日 09:11
10番台も名曲揃いですね。へんな比較ですけど、交響曲の20番台が、やはり名曲揃いであるように。

ペライアの19番は私も大好きですが、ふだん聴くのはゼルキン / セルの古い録音です。冒頭の躍動感(それも清潔な)に心を捉えられます。
2012年06月23日 12:53
ひでくんママさま
コメントありがとうございます。30番以前で私がよく聴くシンフォニーは、25・29番を別にすれば、18番(へ長調)・19番(変ホ長調)です。どちらもホルンを4本用いた曲で初期の傑作だと思います。
cherubino
2012年06月25日 12:48
Zauberfloete様、ひでくんママ様
私は10番台のピアノ協奏曲では、17番ト長調が好きなので、Zauberfloete様おすすめのクリーン/ミスターSの演奏を今朝の通勤途中で聴いてきました。フルート奏者の息遣いまで聴こえるような透明感のある演奏・録音で、梅雨の晴れ間には最高の音楽でした。ピアノはスタインウェイでしょうか?それにしては金属音系ではないまろやかな音です。この17番と15番変ロ長調は、これまでは、カサドシュ/セルでよく聴いてきました。他にはグルダ/アンゲラー(amadeo盤)あたり。ほかの曲では12番イ長調をこの調ならではの晴れやかさから気に入っています。(多分Zauberfloeteさんのお好みとはずれているとは思いますが)最近では、晩年のゼルキン/アバドのソロがゆったり歌う地味深い演奏をよく聴きます。19番ヘ長調はハスキルの諸盤の呪縛から抜け出せるような演奏には出会っていません。ペライアの廉価ボックスセットも買ったのですが、それで安心してしまいなかなか聴けていません(これもボックスセット買いの弊害でしょうか)。さっそく聴いてみます。いつもながらありがとうございました。
2012年06月28日 22:10
cherubinoさま
コメントありがとうございます。
私もハスキルの19番は持っていたと思うのですが、どうしても見つからないので、レコードだったのかも知れません。
ペライアのボックスも買おうかと思ったのですが、大半の曲は既に持っていたのでやめました。ずいぶん安くなったものです・・・。

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