アレグリーニ/モーツァルト:ホルン協奏曲

アレッシオ・アレグリーニは1972年生まれのイタリアのホルン奏者。聖チェチーリア音楽院を首席で卒業後、フェニーチェ劇場、カリアリ歌劇場管弦楽団首席奏者を経てミラノ・スカラ座管弦楽団首席、1997年プラハの春国際音楽コンクール優勝、1999年ミュンヘン国際音楽コンクール最高位受賞、現在はサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、ルツェルン祝祭管弦楽団、モーツァルト管弦楽団などの首席を務めている。これまで、TUDORからモーツァルト:ホルン五重奏他のディスクをリリース、
http://zauberfloete.at.webry.info/200903/article_3.html
また、アバドのブランデンブルク協奏曲集にも参加していた。
http://zauberfloete.at.webry.info/200902/article_8.html
今回は、アバド=モーツァルト管弦楽団のバックによるモーツァルトの協奏曲全曲盤(DG)。なお、ロンド(K371)は入っていない。録音は、2005.6(K447) フェラーラ、2006.2(K412,K417)、2007.6(K495)ボローニャ。なおK495のみは終演後拍手が入っておりライブと思われる。
アレグリーニのホルンは、まろやかな音色でテクニック的にも完璧で素晴らしい。特に第3番第一楽章のカデンツァ(アレグリーニ作)は超絶技巧を駆使した凄い演奏。ただし、モーツァルトのコンチェルトのカデンツァとしてはやや違和感を感じる。個人的には第2番の終楽章の途中に入れているアインガングの方が自然に聴こえる(この演奏も見事)。なお、第4番第一楽章のカデンツァはブレインのカデンツァにアレグリーニが手を入れた作りになっている。また、緩徐楽章などでホルンが装飾を入れているのは新しい試みと言える。
伴奏のオケは現代楽器と思うが古楽器的奏法で、アバドのせいかかなり淡泊。一部前打音を等価にせず短めにしている箇所があるのと、第1番第一楽章最後のところなどで不自然なダイナミクスを敢えて付けているところなどが耳につく。
録音はまあ普通だが、オーケストラに比べでホルンの音像が大きすぎる。プロデューサ、エンジニアなどの録音クルーの名前もクレジットされているが、私は初めて聞く名前ばかり。一応ドイツ・グラモフォンのロゴは入っているが・・。
初めてこの曲のCDを買う人(入門用)には向かない。自分で楽器をやる人あるいは一部のマニア向けの演奏と思う。

さて、モーツァルトのホルン協奏曲の録音、バボラクの録音はまだリリースされないが、トムべックの録音はもはや無理だとしても、あとはシュトランスキー、ヤネシッツ、イェブストゥルらに期待したいところである。
http://zauberfloete.at.webry.info/200909/article_10.html
http://zauberfloete.at.webry.info/200901/article_18.html

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