ベートーヴェン:七重奏曲~その2 ディスク・コレクション~

七重奏曲のディスクは、古くはバリリ、ヴラッハ、エールベルガーたちによる演奏(Westminster)、元祖(?)ベルリン・フィル八重奏団(ボリース、ポゼッガ、ビュルクナー、ローテンシュタイナーたち/DG)、2~3種類あるウィーン八重奏団(DECCA)などのディスクが知られているが、私はウィーン八重奏団による70年代のレコードを除いていずれも持っていない。私のCDタナにあるのは下記の通り。
今回、あらためてすべてを聴き直す時間はなかったが、私にとってかけがえのない愛聴盤はヘッツェルによる最初の録音。みずみずしくしなやかで美しい音色のヴァイオリン、70年代のウィーン・フィルの名奏者たち、中でもローラント・ベルガーのホルンはとびきり素晴らしい演奏で、美しい音色、絶妙にコントロールされたバランス、完璧なテクニック、そして特に終楽章156小節での表情づけ、そして210小節での高揚感の演出の仕方等々・・。この演奏以上のものは今後も出てこないであろうと断言できる。もちろん、他の奏者の演奏もひじょうに優れており、不滅の名盤とはこのような演奏を言うのだろう。

○ベルリン・フィル八重奏団(マレチェク、ゲルハルト、マヨウスキ、ツェペリッツ、シュテール、ブラウン、ケップ/1963.11/DG)
・シュテールの演奏はライスターとはまったく異なる味があり大変素晴らしい。
○ベルリン・フィル八重奏団(マレチェク、土屋、シュタイナー、ツェペリッツ、シュテール、レムケ、ザイフェルト/1972/PHILIPS)
●ウィーン・フィルハーモニー室内アンサンブル(ヘッツェル、シュトレンク、スコチッチ、クロイトラー、プリンツ、ツェーマン、ベルガー/1975.11/DG)
○スイス・ゾリステン(ファゴット:トマス・ソスノフスキほか/1987.6/Novalis)
・ソスノフスキの音色は私好みで美しいが、全般的にやや小ぶり。
○ベルリナー・オクテット(コンラード・オーターほか/1989/Berlin Classics)
○ロッケンハウス・コレクション(ツェートマイヤ、ポッシュ、ブルンナー、シュヴァイゲルト、ノイネッカーほか/1989/PHILIPS)
○ベルリン・ゾリステン(ゲラーマン、モーク、バウマン、シュトール、ライスター、トゥルコヴィチ、ヴラトコヴィチ/1992.6/TELDEC)
・名手たちの集まりで、ソツなく素晴らしい演奏を聴かせる。ドイツ的といえばドイツ的。
○ウィーン室内アンサンブル(ヘッツェル、バイエルレ、スコチッチ、マイヤー、トイブル、ヴェルバ、テルヴィリガー/1992.6/DENON)
・ヘッツェルによる再録、テンポは75年盤に比べ全般的に速め。トイブルのクラも素晴らしいが、テルヴィリガーのホルンだけはやはり違和感がある。
○ウィーナー・ヴィルトゥオーゼン(ホーネク、オクセンホファ、バルトロメイ、ニーダーハマー、オッテンザマー、トゥルノフスキ、フラダー/1994~95/CANYON)
・ウィーン・フィル団員によるウィーン・スタイルの演奏。ホーネクも巧く、管楽器も秀演。75年盤と比べると、やはり時代の移り変わりを感じる。
○ワルター・ブイケンス・アンサンブル(ファゴット:ブライアン・ポラードほか/1995/harmonia mundi FRANCE)
○シャハム、モルクほかチューリヒ・トーンハレOのメンバー/2004.10/ARTE NOVA)
・ギル・シャハムに期待して購入したのだが、それ以外のメンバーがあまりにも没個性・・。

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この記事へのコメント

ガメラ
2011年10月22日 11:15
ベートーベンの七重奏曲、lPで親しんだウィーンフィルハーモニー室内アンサンブルの演奏が容易に入手できないようなので、ウィーン室内合奏団の新しい録音のCDを買いました。ちょっとがっかり。クラリネットはプリンツじゃないし、モーツァルトやブラームスの室内楽の1970年代の演奏にみられた素晴らしさが感じられません。
しかもこのブログを読んでウィーンフィルハーモニー室内アンサンブルの盤のホルンがウィーンフィルのホルン奏者の中で一番お気に入りのローラント・ベルガーであることを知り、ますます欲しくなりました。
輸入盤でももちろん構わないのですが、入手できるのでしょうか。
2011年11月06日 22:27
ガメラさま
コメントありがとうございます。パソコンが不調だったため返信できず失礼いたしました。ウィーン・フィル室内合奏団のディスクは、現在廃盤かどうかわかりませんが、見かけないことは事実です。高品質盤などで復活されると良いのですが・・・。

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