カラヤン生誕100周年記念BOX

読み終わったばかりの酒井順子さんの最新著作「おばさん未満」(集英社/2008.9.30)の中に、下記のような記述があった。
<なぜ人は大人になると、「懐かしさ」を好むようになるのか。・・・・と考えてみますと、「懐かしむ」という行為が小さな旅だからなのではないか、という気がするのです。>

21000円もする「カラヤン生誕100周年記念BOX」を購入した。日本公演の記録としてのCD9枚には特に興味はなかったのだが、私が欲しかったのは1973年の来日の際のリハーサル風景が入ったDVD。
1973年10月27日、東京NHKホールで行われた演奏会、ドヴォルザーク第8、「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死、「タンホイザー」序曲のリハーサルが約45分にわたって収められている。
映像、音声は一部損傷を修復したような箇所もあるが全編素晴らしく感動的なもので、目と耳が釘付けになった。これだけでもこのセットを買った甲斐があると思う。
さらに、その後にニュース映像がまとめて入っており、その中には10月31日の上智大学訪問の様子も収められていた。
http://zauberfloete.at.webry.info/200610/article_29.html
この日の映像はこの5月にNHKの特番の中でも一部放映されていたが、ここでの映像の方がロングバージョンになっている。音声の劣化は激しかったが第9の第三楽章、私自身の音が確認できたことも嬉しかった。

再び酒井順子さんの本からの抜粋。
<懐かしむという行為は、確実に甘美なものです。が、懐かしんでいる最中に、私達は何も生み出していない。昔のアルバムを眺めるのは楽しいけれど、パタンとアルバムを閉じた時にどこか虚しい気持ちになるのは、時間旅行をしていた間、現実から逃げていたからなのでしょう。>

久しぶりの休日の午前中、思い切り集中して視聴したため午後になっても疲労が激しい。懐かしむのは楽しいが、懐かしんでばかりもいられない。今週末から連続3週間、3回の演奏会を控えている。

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