ハイドン:「パリ交響曲集」/デュトワ=モントリオール・シンフォニエッタ~

ハイドンの交響曲のディスクは山ほど出ているが満足の行くものは少ない。
個人的にこれまで理想的な名演と思ったのはプレヴィン=ウィーン・フィルの92・96番のCD
くらい。
http://zauberfloete.at.webry.info/200609/article_20.html
昨年、ラトル=ベルリン・フィルによる88~92番(EMI)という名演が加わった。
http://zauberfloete.at.webry.info/200708/article_13.html
http://zauberfloete.at.webry.info/200708/article_18.html
ハイドンというのは、モーツァルトと同様、譜面上はそれほど難しくはないのだが、演奏するのは難しい(岩城宏之がウィーン・フィルを振ったときのエピソードも面白かった)。
いろいろなディスクを聴いても、カラヤンやザンデルリンクは重過ぎるし、ベームやマリナーはつまらない。テイトは几帳面すぎるし、バーンシュタインは大柄すぎる・・、ドラティやフィッシャーは全曲盤としての価値はあるが、今一つもの足りない、といった状況。
そして、今回、図書館の蔵書検索で見つけたのなが、このデュトワ盤。
早速予約し、借りてきて聴いてみた。
まだ私が「パリ・セット」に興味がない頃の発売だったため、まったく見逃していたが、気がついたら既に廃盤で、その存在すら確認できない状態となっていた。
録音は1991年5月、モントリオール・セント・ユシュターシェ教会、プロデューサ:レイ・ミンシャル&エンジニア:ジョン・ダンカーリのコンビ。なお、モントリオール・シンフォニエッタという団体は、実体はモントリオール交響楽団だが、やや縮小した編成によって演奏するためのアンサンブルをそのように呼ぶらしい。
私の理想とするハイドンは、爽やかさとしなやかさを併せ持ち、バランスがとれ、適度に歯切れ良く、響きとして心地よい演奏。
デュトワ=モントリオール・シンフォニエッタの演奏は、この私の理想にかなり近く、録音も万全で十分満足した。弦は比較的少人数、テュッティでのファゴットの音もクリアに聴こえ合奏の精度も高い。フルートはハッチンスだろうか大変美しい演奏・・。
一つだけ敢えて注文をつけるとすれば、デュトワの指揮があまりにもさっぱりし過ぎていること。「王妃」のメヌエットのトリオなど、もう少しこの心地よい響きに浸っていたいと思えて仕方がなかった。

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