「オベロン」序曲

来年4月の演奏会でこの曲を演奏する。
ウェーバーといえば、まず「魔弾の射手」と「オベロン」、あとは「オイリアンテ」等の序曲、「舞踏への勧誘」、クラリネット協奏曲、ファゴット協奏曲、ピアノと管弦楽のためのコンチェルトシュトゥックなどの作品が思い浮かぶが、やはりその創作の中心はオペラだったのだろう。
冒頭のホルンの角笛に始まり、序奏での妖精のささやきのような一節、アレグロに入ってからの心沸き立つような主題、そしてクラリネットで奏される限りなく優美な第二主題・・。次々と移り変わっていく美しいメロディと劇的な構成。名曲だと思う。
さて、この「オベロン」、ざっと調べてみたが下記のようなディスクが出ている(○印は未聴)。
○フルトヴェングラー=ウィーン・フィル(EMI)
○セル=クリーブランドO(SONY)
○クーべりック=バイエルン放送響(DG)
○ムラヴィンスキー=レニングラードPO(ALTUS)
○ザンデルリンク=シュターツカペレ・ドレスデン(TDK)
○サヴァリッシュ=フィルハーモニアO(EMI)
○ショルティ=シカゴSO(DECCA)
○テンシュテット=LPO(BBC)
○レヴァイン=ミュンヘンPO(BMG)
そして、私が持っているのは下記の3点。
●カラヤン=ベルリン・フィル(DG/1971)
●スウィトナー=シュターツカペレ・ベルリン(Deutsche Schallplatten/1974)
●ティーレマン=ウィーン・フィル(DG/2002)
この中で、ウェーバー序曲集というのは、カラヤン、スウィトナー、サヴァリッシュの3枚だけであり、他の演奏はシンフォニーなどの大曲のフィルアップとしてのおまけでしかない。
とりあえず、上記3枚を聴き比べてみた。
結果はあらためて言うまでもないが、ダントツの第1位がカラヤン、2~4位がなくて5位にティーレマン、番外がスウィトナーという感じである。
ティーレマン盤は、ウィーン・フィルを振った「ドイツ序曲集」というユニークなアルバムで一聴には値するが、DGらしからぬソフトな録音とあまりウィーン・フィル的でない音づくりでやや拍子抜けする。中間部の第二主題がやたらに遅いのが印象的。
スウィトナーは、何とも平板で生彩、面白みに欠ける演奏、録音も冴えない。
カラヤンにとってはこれが唯一の録音。ベルリン・フィル黄金時代(1973年)の録音で、ゴールウェイが素晴らしいソロを吹いており、これを超える演奏は今後も現れないであろうと断言する。絶妙なテンポとバランス、圧倒的なダイナミクス、劇的な演出と構成、しなやかな弦楽器、とびきり美しくよく歌う木管ソロ・・。
もう30年以上前の録音なので、よほどシステムのコンディションが良くないと、高弦が荒れたり、強奏時に音が飽和する傾向がないとはいえないが、上手く再生できた時のオケの鳴りっぷりはまた格別のものがある。一度で良いからこのようなベルリン・フィルの演奏をナマで聴いてみたかった。

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  • カラヤン=ベルリン・フィル/「オベロン」序曲

    Excerpt: 来年の演奏会に向けてこの曲の練習が続いているのだが、この曲に関しては本当にカラヤン=ベルリン・フィルの演奏が身体に染み着いてるせいか、自分で演奏していてももどかしさを感じることが多い。 カラヤン指揮.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2007-12-26 23:01
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