ダニエル・マツカワ氏

PMF(Pacific Music Festival)2006、札幌・キタラホールで行われたコンサートの様子を観た(クラシック・ロイヤルシート)。これは夏にサントリー・ホールでも行われたのだが、気がついた時にはチケット完売であきらめざるを得なかったコンサートである。指揮はワレリー・ゲルギエフ、オケは世界中から10倍以上のオーディションを経て結成されたというPMFオーケストラ。
ペトリューシカ、チャイコフスキー第5などの曲に先立って演奏されたのが、モーツァルトのファゴット協奏曲(私がもっとも聴きたかったのがこの曲)、ソリストは現在若手で最も注目されているダニエル・マツカワ氏。
日本人を両親にアルゼンチンに生まれ、3歳の時に家族でニューヨークに移住。13歳でファゴットを始め、ニュ-ヨ-ク芸術高校、ジュリア-ド・プレカレッジ、カ-ティス音楽院へ進み、卒業後、メンフィス交響楽団、ヴァ-ジニア交響楽団、セントルイス交響楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団の首席奏者を経て、2000年フィラデルフィア管弦楽団首席ファゴット奏者に就任(バーナード・ガーフィールドの後任!)。母校カ-ティス音楽院の講師も務め2001年からPMFの教授、2003年からサイトウキネン・ オ-ケストラに首席ファゴット奏者として参加、という輝かしい経歴を持つ。
さて、演奏は若々しく伸びやかでテクニックにも優れ、大変素晴らしいものだった。実演を聴いた訳ではないので断言はできないが、おそらく音量も大きいのだろう。よく歌い、音楽的で、音楽する楽しみが伝わってくる演奏。ちなみにDの指使いは右手の3本をまったく添えないタイプ。カデンツァも大変凝った作品だった。オケの1stホルンが不調(せっかくHi-F管を使っていたのに)だったことが惜しまれる。
最後に、マツカワ氏が教え子たちに伝えていること(インタビュー記事より)。
「Live The Life!――人生を生きなさい!練習だけではいけない、遊びだけでもいけない。バランスが大事だ。音楽とは心を表現することなのだから、豊かな心を持つためには豊かな人生を生きなければならない。そして人を感動させるアーティストを目指しなさい。」

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