ポリーニ/モーツァルト:ピアノ協奏曲第17・21番

1976年の19・23番(ベーム=WPh/DG)以来、約30年ぶりのポリーニによるモーツァルトのピアノ協奏曲。2005年5月のライブ録音で、ポリーニがウィーン・フィルを弾き振りしている。19・23番のディスクは、レコード時代から何度聴いたかわからないほどの私の愛聴盤で、他にも名演は多いが、このポリーニ盤(特にK488)はやはりベストと言わざるを得ない。なお、録音は残されていないが、ポリーニ&ウィーン・フィルは12・14・20番をコンサートでは演奏していたハズである。
ウィーン・フィルが演奏したモーツァルトのピアノ協奏曲は意外に少なく、グルダのピアノ、アバド指揮による20・21・25・27番(DG)、プレヴィンの弾き振りによる17・24番(PHILIPS)、バーンシュタインの弾き振りによる15番(DECCA)、ギレリスのピアノ、ベーム指揮の27番と2台のピアノのための協奏曲(DG)、あとはやや古いがバックハウス&ベームの27番(DECCA)くらいではなかったかと記憶する。
さて、今回のポリーニによる新録は、相変わらずクリアで粒立ちの良いピアノに加え極上のオーケストラで、解釈も大変オーソドックスで普遍的、とにかく大変素晴らしい。17番はプレヴィン盤もあたたかみのある秀演だったが、ポリーニの今回の演奏はどちらかと言うとややクールな演奏。21番の方は第一楽章アレグロ・マエストーソからスケールも大きく、かつエレガント。ピアノ&オーケストラの巧さはもちろん、そのバランスとプロポーションの美しさはこの上なく、この曲のベスト1にあげられる名演だと思う。なお、ハ長調の方は拍手入りで、よく聞くとポリーニの声(?)も入っている。

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この記事へのコメント

2006年10月24日 21:40
ドラヤキさま
初めまして。コメントありがとうございました。指摘していただいてこのディスクの存在を思い出しました。今度、ぜひ入手します。

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