名盤鑑定百科:モーツァルト
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作成日時 : 2006/11/07 23:03
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吉井亜彦氏による「名盤鑑定百科」シリーズは既に5巻が出版されているが、これまでは交響曲、管弦楽曲など、ジャンル別だったのに対し、これは作曲家でまとめた一冊。出版されたのはもう半年以上前(春秋社/2006.3)。
モーツァルトの各ジャンルから57曲が選ばれ、その簡単な曲目解説とディスクリスト、一行コメントがついている。ディスクリストは一曲あたり少なくても約20枚、多いと70枚を超す。これだけの枚数を一度に聴き比べることは時間的に不可能な訳で、氏の40年にわたる鑑賞ノートをもとに構成されているという。
内容的に、私が一見してわかる間違い(カラヤン=BPOのグラン・パルティータとか)が何箇所かあるのに加え、シュテフェンスによるクラリネット協奏曲が抜けていたり(輸入版は完全にはカバーされていない旨の但し書きはあるが)、不完全な部分もないことはないが、最近、このようなカタログ的な書がなかっただけに重宝ではある。各リストにつけられた◎、○、☆などのガイドも、入門者には参考になると思う。
この種のディスクカタログ(?)は、以前、高橋英郎・若松茂生編「モーツァルト<全作品>ディスコグラフィ」(小学館/1992.7)という名著があったが、さすがに内容的に古くなってしまった。主観的な演奏評はなくても良いので、完璧な最新ディスクカタログが欲しいところである。
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