腹式呼吸

呼吸には大きく分けて「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2種類があって・・・、とはよく言われることだが、
「もっと音楽が好きになる 上達の基本 ホルン」福川伸陽著(音楽之友社/2019.3)
を読んでいたら、以下のような記述があった(以下要約/引用)。
○胸式呼吸:胸郭(肋骨)を動かすことにより、肺が広がる呼吸法。
○腹式呼吸:横隔膜が動き(押し下げ)、肺を広げる呼吸法。
この二つの呼吸法は同時に存在できるのです。初めのうちは、ゆっくり腹式呼吸をして、肺の底に息が入っていくようなイメージをもち、次に腹式を保ちながらゆっくり胸式で上半身の隅々まで(上部や背中のほうまで)息で満たされるようにイメージするとやりやすいでしょう。慣れてくると胸式・腹式を同時にでき、そして大量に息を吸うことができます。

Wikipediaには、腹式呼吸について、
胸郭(肋骨などからなる籠状の骨格)をなるべく動かさずに行う呼吸のことをいう。
などと書いてあったりするし、「胸や肩を動かさずに」などと言われることもある。
しかし、胸式呼吸と腹式呼吸で息の入る場所が変わる訳ではなく、息が肺に入り、肺が膨らむと同時に肋骨が広がり、横隔膜が押し下げられる(程度の差はあれどちらも動いているらしい)という点では変わりはない。
その意味で両者はまったく別物ではなく、福川氏の言うように同時に行うこともありうるようにも思える。

さらに、腹式呼吸の場合、一般的に「吸うときに腹をふくらませ、はくときに腹をへこませる」と言われている。
一方、特に声楽の場合、「正しい発声を行うためには、お腹をへこますのではなく、お腹や背中で支えを作り、それを維持する事が大切」と言っている人もいる。
http://blogs.itmedia.co.jp/nagaichika/2014/01/post-5bf0.html
福川氏の本にはこの点に関し、特に言及されていないが、「息の支え」という項で次のような記述がある。

息を効率よく、安定して楽器に送り込むためには、自力では動かすことのできない「肺の収縮スピード」を調整しなければなりません。その調整を「支え」と呼んでいます。(中略)この「支え」には前面の腹筋は特に重要というわけではありません。大事なのは腹筋も含む上半身の胴体部分の筋肉すべてです。
このことは、上記の声楽における「お腹や背中で支えを作り、それを維持する」ということに通じるように思える。

また、福川氏は次のようにも述べている。
管楽器演奏において、腹筋運動などの筋肉トレーニングは必要ありません。むしろ筋肉を固くし、意識することによって呼吸の自由度が阻害される問題のほうが多くなる場合もあるのです。

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