トレアドール

「オペラ名作鑑賞Vol.9 カルメン」(世界文化社/2009.2)を図書館から借りてその解説書を読んでいたところ、永竹由幸氏による闘牛に関する説明が書かれていた。その中の「近代の闘牛」という項の中に下記のような記述がある。
現在行われているような闘牛のスタイルが定着したのは19世紀の半ば頃からである。1851年に死んだフランシスコ・モンテスがやっていたスタイルが、1852年にマドリードで制定されたのだ。それによるとこのスタイルは次のような役割から構成されていた。
①ペネオス/勢子
②バンデリリョオス/旗持ち、銛打ち
③ピカドール/馬に乗った槍方
④マタドール/太刀方(殺す人)
これらの人々全員をトレアドールと言う。まずベネオスが出てきた牛を追い回し、バンデリリョオスが牛に銛撃ちをし、更にピカドールが牛に槍を突き立てて弱らせる。その後マタドールがムレータという赤い布をひらつかせて牛を突っ込ませる。それをひらりひらりとかわし、観客が「オレー!」と叫ぶのが醍醐味である。そして最後にボラピエという正面対決になるのである。

「トレアドール:馬に乗った闘牛士」と言われることが少なくないが、上記の説明は明快である。
エスカミーリョのクープレに出てくる「トレアドール」はどちらかと言うと「マタドール」を意味しているのではないかと思われる。
そういえば、スーザのマーチに「ピカドール」という曲があった。

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