カラヤン/ハイドン:交響曲第104番ニ長調

カラヤンはこの曲を1959年のウィーン・フィル来日公演で指揮しており、WPhやBPhのコンサートでもしばしば採り上げている。
http://www.karajan.info/concolor/1957/Haydn3.html
公式に残された録音は下記の3種類。ずいぶん久しぶりに聴き直してみた。オケの違いはもちろん、録音の違いもあり、同じカラヤンとはいえ聴いた感じは少なからず異なる(細部のアーティキュレーションもそれぞれ異なっている)。やはりウィーン・フィルとの録音が最も好ましいと思ったが、EMIの録音も勢いがあり自然な流れの演奏であることを再認識。装置のコンディションが比較的良かったせいか、過去の記憶を上回る素晴らしい響きが聴けた。

●ウィーン・フィル(LONDON/1959頃) 8:41/8:10/4:19/4:44
元々RCAとDECCAの提携で実現した一連の録音のうちの一つ。モーツァルト40番と組合されていた。録音は私のCDには明記されていなかったが、1959年3月27・28日/ゾフィエンザールのようである。
スマートでテンポも速めで颯爽とした演奏。録音も古さを感じさせず聴きやすい。オーボエ、ホルンなど往年のウィーン・フィルの音がする。カラヤンも強引なところは皆無でオケに任せているように聴こえる。印象的だったのは第二楽章113小節フェルマータへ向かっての自然なテンポの落とし方。

●ベルリン・フィル(EMI/1975.1) 7:20/8:57/4:23/4:48
ベルリン・フィルハーモニ―での録音(「雌鶏」、「時計」はサンモリッツ)で、LPでは「未完成」と組合されていた。1975年1月5日のコンサートでも演奏されており、その前日の録音。ゴールウェイが吹いている。
http://www.ne.jp/asahi/jurassic/page/mate/galway_orch/list_4.htm
冒頭のフェルマータがかなり長い(DG盤も同様)ことを除けば、全体的に勢いがあり自然な流れ。管楽器のバランスはやや抑え気味だがオケの響きは好ましい。

●ベルリン・フィル(DG/1981.9,1982.1,2) 9:25/8:32/4:12/6:50
1980年代始めのデジタル録音、ロンドンセット12曲をまとめて録音した中の一枚。「ジュピター」のベルリン・フィルとの再録もそうだったが、この録音でも第1・4楽章の提示部を反復している。オケの編成も大きく力強い演奏。音価も十分取り、カラヤンらしいといえばカラヤンらしい演奏だが、ハイドンとしてはやや重すぎる印象。

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