ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調

個人的には第三楽章のメロディしか知らず特に興味もない曲なのだが、必要があってちょっと調べてみた。
1885年3月17日完成、4月22日初演、その後1885年内にジムロック社から出版されている(ジムロック版)。一方、ドヴォルザークの批評校訂、すなわち自筆稿や客観的な資料を参考に作曲者の本来の意図を伝える原典版を出版するという作業は、1951年に当時のチェコ国営の出版社であったスプラフォンでオタカル・ショウレク(Otakar Sourek)らによって始められ1955年に出版された(スプラフォン版)。

さて、現在入手可能なこの曲のスコアはおよそ下記の通りと思われる。
○カルマス版/アルフレッド社
○カルマス批判校訂版
○オイレンブルク版/Gerald Abraham校訂
○ベーレンライター旧版/František Bartoš校訂
https://www.baerenreiter.com/en/search/product/?artNo=TP507
○ベーレンライター原典版/ジョナサン・デル・マー校訂(2013)
https://www.baerenreiter.com/en/search/product/?artNo=BA10417
○ドーヴァー版/交響曲第6・7番(1994)
http://www.amazon.com/Symphonies-Score-Dover-Music-Scores/dp/0486280268
○全音楽譜出版社(1972)

以上のうち、カルマス版とドーヴァー版がジムロック版、
カルマス批評校訂版、ベーレンライター旧版がスプラフォン版
のそれぞれリプリントのようである。
オイレンブルク版については不明だが、全音版については出版社に直接訊いてみたところ、「古い話なので詳細は分からないがおそらくスプラフォン版ではないか」との回答だった。

(2016.3.22追記)
全音のスコアは、IMSLPに掲出されている下記のものと同一であることが判明した。
出版社情報: Leipzig: Eulenburg, No.526, n.d.(ca.1935). Plate E.E. 6069
複製出版社:New York: Edwin F. Kalmus, n.d.(after 1933). Miniature Orchestra Scores No.50.

*出版年月およびタイトルに交響曲第2番と表示されていることから、スプラフォン版ではなくジムロック版と考えられるが、ジムロック版のパート譜とも一部違いがあるのはミスプリントなのだろうか。
(追記以上)

なお、スプラフォン版は日本では黄色い表紙の「ジェスク版」としてそのリプリント版がジェスク音楽文化振興会から出版されている(第7番は出版されていない)。
http://webshop.yamahamusic.jp/domestic/products/detail.php?product_id=112583
また、スプラフォン新校訂版というのも1980年代後半くらいから出版されているらしいのだが詳細については分からない。

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