ラトル=ベルリンフィル/ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調

ベルリン・フィル デジタル・コンサートホールを観た。ラトル指揮の第九交響曲。声楽ソリスト等は下記の通り。
○ソプラノ:アンネッテ・ダッシュ
○メゾソプラノ:エーファ・フォーゲル
○テノール:クリスティアン・エルスナー
○バス:ディミトリー・イヴァシュシェンコ
○合唱:ベルリン放送合唱団,
○合唱指揮:サイモン・ハルシー
○管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
○指揮:サー・サイモン・ラトル
○収録:2015年10月16日/ベルリン・フィルハーモニー
何より驚いたのは、シュヴァイゲルト(首席ファゴット奏者)が第三楽章や第四楽章後半で、レジェール
http://www.legere.com/bassoon-reeds
のようなリード(特殊な合成樹脂製のリード)を使っていたこと。キャップの色が黒っぽかったので市販のものとはやや異なるが、透けていたので樹脂製だったのは間違いない。クラリネットのリードは既にウィーンやベルリンの奏者たちが使っていることは聞いているがファゴットは初めて。それもシュヴァイゲルトが使っているのであれば私も一本買ってみようかと思う。
あと特筆すべきは、ホルンのトップをテルヴィリガー(バイエルン放送響首席)
http://www.br-so.com/besetzung/eric-terwilliger/
が吹いていたこと。バボラク退団後ベルリン・フィルはソロ・ホルンを募集中だがまだ空席となっている。来年の日本公演にもテルヴィリガーが来るのだろうか・・。

さて、余談から始めてしまったが、ラトルの演奏、ある意味楽譜通り(ベーレンライター版使用)でもあるが、主張もありなかなか聴き応えがあり面白かった。
テンポは概して速めだが、第二主題への移行時などわずかにテンポを緩めたりという変化をつける。また、ゲネラルパウゼを普通より長くとったり、第三楽章ではpppのような弱音を・・・。さらに終楽章ではwo-hnen や、Brü-der など他をそれぞれ短めに歌わせたり、最後のマエストーソを普通より早目(指定通り?)に演奏したりと、音楽の流れはそのままに時々アクセントをつけるような印象ではあった。なお、トルコマーチ最初のファゴットとコントラファゴットの四分音符はかなり長めに吹かせていたのと、ベーレンライター版のコントラは通常よりオクターヴ下なのでまったくBの音程が聴こえなかった。
ダッシュのソプラノはさすがに素晴らしく、バスのイヴァシュシェンコも良かったと思う。レチタティーヴォはTö-ne の箇所は G-F と歌っていたし、最後に(楽譜通り)アドリブも付けていた。テノールの人はちょっと?
ベルリン・フィル、コンマスはバルグレイ、トップサイドはシュタブラヴァ、木管:パユ、ケリー、フックス、シュヴァイゲルト/前列は3人ずつ、後列は4人ずつの最近では大編成。ホルンはテルヴィリガー、ジュスト、イェツィルスキ、サラ(第三楽章は完璧で見事な演奏だった)、Trp:ヴェレンツァイ、Tim:ゼーガース。
印象的だったのは、終演後ラトルが声楽ソリストたちをステージ前方に呼びだすこともなく、木管やホルンのソリストをそれぞれ立たせ、握手していたこと。

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