ハイドン:想像上のオーケストラの旅/ラトル=ベルリン・フィル

2014年2月15日に行われたコンサートの最後に演奏されたのが、ヨーゼフ・ハイドンの交響曲、「天地創造」、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」などからの抜粋で構成された「想像上のオーケストラの旅」という組曲(?)。 以下、デジタル・コンサートホールで視聴したもの。構成曲は下記の通り(メモが不十分だったため順番など一部間違いがあるかも)。
○「天地創造」からラルゴ
○「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」からプレスト
○交響曲第64番からラルゴ
○「四季/冬」から
○交響曲第6番「朝」からメヌエット
○交響曲第60番「うっかり者」からプレスティッシモ
○交響曲第45番「告別」からフィナーレ
○交響曲第90番からフィナーレ

一時間を超えるこの組曲/曲集は「告別」を除きあまり有名ではない曲/楽章で構成されているとはいえ、ハイドンの良さや面白さが凝縮されており、ひじょうに面白かった。初めて聴くラトルの「朝」のメヌエットはシュヴァイゲルトの名演はもちろん大変参考になった。以下、演出面で工夫が見られたところ。

「うっかり者」では弦楽器が調弦をやり直す前を不協和音で弾かせ、ラトルが「Daishin!」と叫び、樫本がケリーにチューニング/Aの音を指示するがオーボエも最初はヘナヘナな音で笑わせる。
また、「告別」ではアダージョに入ってからステージがやや暗くなり、各奏者が自分の演奏が終わったところで舞台から去って行くのだが、各譜面台にはオペラで使うようなライトが設置されており、各奏者は自分のライトを消してから退場するという念の入れよう(ハイドンの時代のろうそくを消すという演出の踏襲)。
そして第90番フィナーレ。
ラトルの交響曲第88~92番は、その録音(2007年)
http://zauberfloete.at.webry.info/200708/article_13.html
とほぼ同じ時期にコンサートでも演奏されており、特に第90番の映像はぜひとも観てみたかったのだが、デジタル・コンサートホールのアーカイブには残念ながら保存されていなかった。
従ってこの映像は貴重なものと言えるが、私がどうしても見たかったのはこの第4楽章終わり近く(168小節)での4小節に渡る全休止でのラトルの指揮。
ここは曲の終止ではなくG.P.であるにもかかわらず、ラトルは曲の最後のように振り終わり、棒を下ろしていた。その結果盛大な拍手が起こり、それがあと2回繰り返される(CDと同様)。楽譜に忠実に棒を上げたまま(あるいは止めたまま)にした場合、真面目な聴衆が多いと拍手が起こらないことになる。
http://zauberfloete.at.webry.info/201111/article_13.html
メンバーは、コンマス樫本、木管はパユ、ケリー、シュヴァイゲルト、ホルンはドール&サラ。なお、ドールが吹いていた楽器はヤマハのトリプル(YHR-891)。シューマンのコンチェルトシュトゥクの時もこの楽器を使うらしい。
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/frenchhorns/triple/yhr-891/?mode=model

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