ハイドン:交響曲集/ゴバーマン=ウィーン国立歌劇場管弦楽団

マックス・ゴバーマンという未知の指揮者によるハイドンの交響曲集というCDセット(14枚組)を購入した(SONY)。ゴバーマンは1911年フィラデルフィア生まれ、カーティス音楽院でヴァイオリン、指揮を学び、フィラデルフィア管弦楽団のヴァイオリニストを経て指揮者に転向し、自らニューヨーク・シンフォニエッタを設立し、コープランドやモートン・グールドなどの新しい音楽を積極的に紹介したという。さらにヴィヴァルディの全オーケストラ作品とハイドンの交響曲全曲録音を手掛けるが、ヴィヴァルディは「四季」を含む75曲を、ハイドンは45曲を録音したところで心臓発作に倒れ、51歳の若さで1962年に急逝したとのこと。
今回14枚組のボックス・セットとして世界で初めてCD化されたのは1960年から62年にかけて録音されたハイドンの45曲の交響曲と3曲の序曲、オーケストラはウィーン国立歌劇場管弦楽団、収録曲は下記の通り。
Disc1
○交響曲第1番ニ長調
○交響曲第2番ハ長調
○交響曲第3番ト長調
○交響曲第4番ニ長調
○歌劇「勘違いの不貞」序曲
Disc2
○交響曲第5番イ長調
○交響曲第6番ニ長調「朝」
○交響曲第7番ハ長調「昼」
Disc3
○交響曲第8番ト長調「晩」
○交響曲第9番ハ長調
○交響曲第10番ニ長調
○交響曲第11番変ホ長調
○歌劇「薬剤師」序曲
Disc4
○交響曲第12番ホ長調
○交響曲第13番ニ長調
○交響曲第14番イ長調
○交響曲第15番ニ長調
Disc5
○交響曲第16番変ロ長調
○交響曲第17番ヘ長調
○交響曲第19番ニ長調
○交響曲第20番ハ長調
○交響曲第21番イ長調
Disc6
○交響曲第22番変ホ長調「哲学者」
○交響曲第23番ト長調
○交響曲第24番ニ長調
○交響曲第26番ニ短調「ラメンタツィオーネ」
Disc7
○交響曲第27番ト長調
○交響曲第32番ハ長調
○交響曲第34番ニ短調
○交響曲第35番変ロ長調
Disc8
○交響曲第37番ハ長調
○交響曲第40番ヘ長調
○交響曲第41番ハ長調
Disc9
○交響曲第48番ハ長調「マリア・テレジア」
○交響曲第49番ヘ短調「受難」
○交響曲第51番変ロ長調
Disc10
○交響曲第52番ハ短調
○交響曲第55番変ホ長調「校長先生」
Disc11
○交響曲第56番ハ長調
○交響曲第57番ニ長調
Disc12
○交響曲第60番ハ長「うかつ者」
○交響曲第65番イ長調
Disc13
○交響曲第92番ト長調「オックスフォード」
○交響曲第96番ニ長調「奇蹟」
○歌劇「アチデとガラテア」序曲
Disc14
○交響曲第98番変ロ長調
○交響曲A 変ロ長調(第107番)
○交響曲B 変ロ長調(第108番)
録音時期:1960~1962年/録音場所:ウィーン/録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

とりあえず第5番から聴き始めた。この曲、アダージョ、アレグロ、メヌエット、プレスト(59小節のみ)という変わった構成の曲だが、全曲にわたりA管ホルンが大活躍する(最高音は上/加線2本のド)曲で、おそらくハイドンの全交響曲中、ホルン奏者にとって最も難易度が高い曲ではないかと想像される。
今回の録音のホルンは、これまで聴いた演奏(ベストはフィッシャー盤)のどれよりも美しく、ひじょうに素晴らしい。時代的にベルガーが吹いているのではないかとも思う。
オケは中編成で、音楽づくりは重すぎず軽すぎずバランス良く、録音もあまり古さを感じさせず聴きやすい。録音の少ないハイドンの初期~中期交響曲の演奏としては貴重なものと言える。とりあえず全部を聴いてからまたレビューしたい。

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