アルゲリッチ&アバド=モーツァルトO/モーツァルト:ピアノ協奏曲第20・25番

2013年3月、ルツェルン音楽祭でのライブ録音。おそらくこれがアバドの最後の録音なのだろう。
アルゲリッチのモーツァルトのコンチェルトはこれまで、第20番:ラビノヴィチ=パドヴァO(TELDEC/1998)、第25番:ゴールドベルク=オランダCO(EMI/1978)、第18番:ヨッフム=バイエルン放送響(BR/1973)などくらいしかなかったと思うが、その意味で久々の新録音となる。
一方、アバド=モーツァルトOは、2011年9月に第20番をピリスと録音したばかりだが、今回の演奏はとても同じオケとは思えない。録音会場が異なることもあろうが、とにかくアルゲリッチのテンションが高いためオケもそれに引っ張られているという感じがする。アルゲリッチのピアノはとにかく熱く、もちろんテクニック的にも完璧で唖然とするような演奏。
第25番はこれまで決定盤に欠けていたが、この演奏はひじょうに素晴らしい。風格もあり格調高く、しなやかさも併せ持っている。曲のせいでやや間延びしがちな第二楽章も引き締まった演奏。録音も昔のDGの音づくりとはかなり異なるがなかなか好ましい。
なお、第20番のカデンツァはベートーヴェン、第25番のカデンツァはグルダ作のもの。そして、両曲(特に20番)のファゴットがいやに存在感のある音に聴こえたので、メンバー表を見るとダミアーノの名前があった。他にはフルート:ズーン、オーボエ:ナヴァロ、ヴィオラ:クリスト、コントラバス:ポッシュなど。
なお、ジャケットおよびブックレットには録音時の二人の写真に加え、1967年に撮られた写真も載っている。意図はわからないが良い写真だと思う。

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