ブッフビンダー=WPh/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調

朝、BSスカパーをつけたら、たまたまやっていたので最後まで真剣に観てしまった。ムジークフェラインザール、2011年5月の収録とのこと。
まずピアノ。ベーゼンドルファーではとも思っていたが、スタインウェイだった。ブッフビンダーは、自身の演奏はもちろん、テンポ、ダイナミクス、オケとのバランスにも細心の配慮をしていることが伺え、全般的に端正でオーソドックスな演奏を聴かせてくれた。特に第二楽章での高揚感とその収め方は見事なものだったと思う。オッテンザマー(父)も好演だった。終楽章もやや控えめながら心沸き立つ音楽になっており、505小節からの木管との掛け合いもタテの線をきっちり揃えた明快な演奏だった。
ブッフビンダーは、ピアノのないトゥッティおよび要所で簡単な指揮をするだけだったが、打点や入りを示すというよりは、(ティーレマン風の)下から上へ音楽を解き放つやり方でひじょうにわかりやすく、左手や表情/眼の使い方(一瞬、バーンスタインを想起させた)は巧みなものだった。この人は指揮者になっても成功するかも知れないと思う。ピアノももちろん素晴らしかったが。
ウィーン・フィルはコンマス:シュトイデ、トップサイドはザイフェルト、チェロはバルトロメイ、木管・ホルンは、故シュルツ、ヘルト、オッテンザマー、ヴェルバ、ヤネシッツ、トランペットは若い人、ティンパニも若い人だったが、第一楽章カデンツァ直前の叩き方などは(ブッフビンダーの指示なのか)なかなか優れていた。

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