モーツァルトの名盤

久しぶりにモーツァルトをまとめて聴いた。ホグウッド=エンシェント室内Oのハイドン交響曲集もまだ全部聴き終わっておらず、
http://zauberfloete.at.webry.info/201211/article_14.html
勉強しなければならない曲もたくさんあるのだが、
http://zauberfloete.at.webry.info/201212/article_12.html
自主的に聴く曲となるとどうしてもモーツァルトになってしまう。聴いた曲は下記の通り。
●交響曲第37番ト長調K444/パイヤール=イギリス室内O(1977/RCA)
●交響曲第36番ハ長調「リンツ」K425/パイヤール=イギリス室内O(1977/RCA)
パイヤールが初めて(?)イギリス室内Oを振ったディスクで、オーソドックスで温かみのある(緩いとも言える)演奏。第37番はミヒャエル・ハイドンの曲にモーツァルトが序奏だけを付け足した曲で、ラインスドルフやデニス・ラッセル・ディヴィスの演奏もあったが、このパイヤールの演奏がベストと思う。序奏の伸ばしでホルンがミスっていたりもするのだが、清々しく格調高く軽やかな演奏。「リンツ」の方はやや緊張感に欠ける。
なお、「リンツ」の名盤と言えば、やはりクーベリック=バイエルン放送響かカラヤン(EMI)ということになるだろう。
●フルート協奏曲第1番ト長調K313/グラフェナウアー,ヴァント=バイエルン放送響(1981/BR KLASSIK)
ブラウ/カラヤンや、ゴールウェイ、ツェラーなど名演は少なくないが、ソリスト/オケの完成度の高さではこの演奏に優るものはないのではないかと思っている。とにかく見事な演奏でライブであることがまた驚き。以前は海賊盤でしか入手できなかったが、数年前に公式盤としてリリースされた。
http://zauberfloete.at.webry.info/201007/article_14.html
●交響曲第32番ト長調K318/ディヴィス=バイエルン放送響(1985/BR KLASSIK)
上記のディスクに含まれている演奏。ディヴィス=バイエルン放送響はこの曲を1988年にNovalisへ再録音している。カラヤン、レヴァインなど他に聴くべき演奏もあるが、ディヴィスの演奏も捨て難い。
●交響曲第25番ト短調K183/ケルテス=ウィーン・フィル(1972/DECCA)
カラヤンはこの曲の録音を残さなかったが、ケルテス以外に聴くべき演奏は意外に少なく、思いつくのはブリテン、クーべリックくらい。ベームの演奏はどうだったか、あまり思い出せないので今度聴き直してみようと思う。
●ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495/ザイフェルト,カラヤン=ベルリン・フィル(1968/DG)
私はホルン協奏曲マニアで、CDはたぶん20枚以上持っているのだが、この第4番第一楽章アレグロ・マエストーソをこのようなゆったりと幅広いテンポ/スケールで開始する演奏はこのカラヤン盤以外にはない。ブレイン盤ばかりが名盤として挙げられるが、同じホルンとはいえザイフェルトのドイツ的な音色はまた別のカテゴリーと考えるべきだろう。ほの暗く渋い音色と、完璧なテクニックは見事としか言いようがない。なおカデンツァ(第3番も)は故マンフレート・クリエールの作。
蛇足ながらこの演奏、私が最初にレコードで聴いた時はいやに音がこもって冴えない録音だと思っていたが、現在の装置で聴くと、ベーム=ベルリン・フィルのポストホルン同様、色づけのない原音に近いバランスの録音にあらためて感心させられる。40年以上前にこのような録音を行っていたドイツ・グラモフォンのポリシーと技術の高さに敬服する。

"モーツァルトの名盤" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント