フォー・コーナーズ!/ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテット

ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテットの「フォー・コーナーズ!」をやっと聴いた。
ベルリン・フィル・ホルン・カルテットというと、ザイフェルト、ハウプトマンなどがメンバーだった1992年のライブが伝説的だが、これは新世代(ヴァレンドルフだけは継続)による新グループで、メンバーはシュテファン・ドール、ファーガス・マックウィリアム、クラウス・ヴァレンドルフ、サラ・ウィリスの4人。3年前に聴いた来日公演も凄いものだった。
http://zauberfloete.at.webry.info/200910/article_3.html
今回のCDは小品/アンコールピース集で、「4人のホルン吹きによる世界一周珍道中」という企画。曲目などは下記を参照。
http://www.hmv.co.jp/artist_Horn-Classical_000000000057132/item_%E3%80%8E%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BA%EF%BC%81%E3%80%8F%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88_4959815
とにかく超絶的なテクニックと音楽性で、想像を超える圧倒的な演奏が繰り広げられる。編曲もよくできており、ホルン・ソロ、アンサンブルに加えて、打楽器、歌、効果音ありとエンターティンメントに富んだ構成になっている。
特に一曲だけ選ぶとすれば間違いなく、サラ・ウィリスが吹く「ワルツィング・マチルダ」。この曲は、編曲者であるジョシュア・ディヴィスに対し、サラが「ホルンの低音域をフィーチュアした曲(ホルンの下吹きが脚光を浴びる)が欲しい」とリクエストして誕生したとのこと。何も知らずにこの演奏を聴いた人は、これがホルンによる演奏とは信じられないだろう。バス・トロンボーンのような朗々とした低音域の音色は、聴く人が持っていた既成概念を打ち破ることは間違いないと思われる(下記の映像の1分30秒あたりから、その演奏の断片が聴ける)。
http://www.youtube.com/watch?v=5XaNLK3duSg
また、このアルバムにも含まれており、日本公演のアンコールとしても広く知られている「東京地下鉄ポルカ」は下記で聴ける。
http://www.youtube.com/watch?v=oDuyiD8tAdE
なお、アルバムタイトルの「フォー・コーナーズ」とは、マイケル・バーネットがホルン四重奏のために作曲したスコットランド民謡メドレーのタイトルであり、イギリスが伝統として誇るライト・ミュージックの形式をふまえながら、この島国をつかさどる4つの地域:イングランド、アイルランド、ウェールズ、スコットランドに由来する歌を、4人の演奏者に割り振っているという。

最後に余談だが、このCDの最終トラック22:ブラームスの子守唄は2分ほどで終了するのだが、しばらく時間をおいた後、同じトラックに録音時のNG集が5分以上収録されている。

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