パーヴォ・ヤルヴィ=ドイツ・カンマーフィル

録画しておいたプレミアムシアター(5/28 NHK-BSプレミアム)後半のパーヴォ・ヤルヴィ=ドイツ・カンマーフィルハーモニーO演奏会を観た。曲目はベートーヴェン:交響曲第6・7番。2009年9月11日 ドイツ、ボン・ベートーヴェンホールで収録されたもの。
カンマー・フィルの名称通り、1st8/2nd7/Vla5/Vc5/Cb3 と小編成。トランペットだけは古楽器、ティンパニもやや小型のもの。木管は編成通りの人数だが、弦が少ないと(指揮者の指示もあったと思うが)、フォルテのトゥッティになってもちゃんと木管が聴こえるし、全体の見通しは極めて良い。
ヤルヴィは全般的に速めのテンポで、鮮烈な指揮。オケの自発性、瞬発力も相まって躍動感のある生き生きとした音楽が生み出されていた。
「田園」は特に第二楽章が快速で心地良い。が、61小節後半からのフルートとオーボエの掛け合い、途中からベーレンライター版ではスラーがなくなるのだが、それを楽譜通りに演奏していた(個人的には疑問)。逆に、第三楽章のクラリネットのソロは特に二回目はスラーをかけていたように聴こえた。なお、1stクラリネットの人(2ndも?)は、ドイツシステムではなくクランポンの楽器を使っていた。嵐以降、終楽章もやや物足りなさが残ったとはいえ、一貫性のある爽快な演奏ではあった。
7番ではファゴット以外の管のメンバーが入れ替わり、クラリネットはドイツシステムの楽器、ホルン1stの人はデスカント・ダブルを使用していた。
全楽章アタッカでつなげて演奏されたため、緊張感がずっと持続され、終楽章での解放感が印象的だった。自在なテンポの収縮、効果的なアクセント、やや特徴のあるダイナミクスの変化など柔軟性に富んだ演奏だったと思う。

それにしても、いただけなかったのがカメラワーク。指揮者の正面下方に据えられたカメラを使うのは良いとしても、各奏者の必要以上(口元、指先、楽器など)のアップに加え、切り替えも早く、ズームも加えたりと落ち着きのない画面。それ以外は固定的な決まったポジションが多く、最悪の映像だった。

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