フリッツ・ライナー=シカゴ響/ウィンナ・ワルツ集

私はシュトラウス・ファミリーの音楽は大好きだが、実際に聴く演奏はウィーンの演奏家(ウィーン・フィル、ウィーン響ほか小編成の演奏)に加え、カラヤン=ベルリン・フィル以外にはほとんどない(バンベルク響、ドレスデンSK、ロンドン・フィルとロンドン響の演奏などがわずかな例外)。その意味では結構保守的で、もうこれ以上、敢えて新しいディスクを買おうと思ったこともなかった。が、先日、「クラシック名録音106 究極ガイド」の中で、「ヨハン・シュトラウス二世の小品集の中で、このRCA盤を凌ぐ録音は存在しない」という記述を読み、ちょっと聴いてみたくなって購入したもの。
http://zauberfloete.at.webry.info/201108/article_2.html
しかし、ライナー=シカゴ響のウィンナ・ワルツ集は2種類あるらしく、今回買ったものは別の録音だった。
「クラシック名録音106 究極ガイド」で紹介されていたのは下記の録音(LPジャケットには、Strauss Waltzes と書かれている)。
○J.シュトラウスⅡ:「ウィーン気質」
○J.シュトラウスⅡ:「芸術家の生涯」
○ヨゼフ・シュトラウス:「我が人生は愛と喜び」
○J.シュトラウスⅡ:「南国のばら」
○J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「ジプシー男爵」より「宝のワルツ」
○J.シュトラウスⅡ:ポルカ「雷鳴と電光」
録音:1960年4月25,26日
そして私が今回購入したのは下記のディスク(BMG/JVC/xrcd24)。
Vienna
○J.シュトラウスⅡ:「朝の新聞」
○J.シュトラウスⅡ:「皇帝円舞曲」
○J.シュトラウスⅡ:「美しく青きドナウ」
○ウェーバー:「舞踏への勧誘」
○ヨゼフ・シュトラウス:「オーストリアの村つばめ」
○リヒャルト・シュトラウス(ライナー編):「ばらの騎士」からワルツ
録音:1957年4月15,16日
なお、録音会場:オーケストラ・ホール シカゴ、プロデューサ:リチャード・モーア、録音エンジニア:ルイス・レイトン の二人は両盤共通であるため、音質もある程度類似しているであろうと思われる。
また、上記を一枚に統合した、RCA LIVING STEREO/Hybrid SACD盤も出ているようであるが、「芸術家の生涯」と「我が人生は愛と喜び」は収録されていない。

さて、肝心の演奏だが、一言で表現すれば予想以上の秀演であり、好ましく聴いた。強引さはまったくなく自然体でマイルドな表現。しかし、ウィーン情緒はほとんどなく一部省略や編集があるものの、音楽的にはなかなか優れておりオケも上手い。中でもヨゼフ・シュトラウスとウェーバーの作品は素晴らしかった。50年以上前のものとは思えない、温かみのある録音は聴きやすく確かに優れたものと言えると思う。これを凌ぐ録音が存在しないかどうかは別として。

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