犬塚勉展~純粋なる静寂~

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犬塚勉展を観た(日本橋高島屋)。日曜美術館で観て以来、ずっと気になっていた作者。
スーパーリアリズムで描く風景画や山々といった予備知識しかなかったが、期待以上に素晴らしい作品ばかりだった。
1949年に川崎市に生まれた犬塚勉は、東京学芸大学を卒業後、小学校や中学校の美術教師をしながら、画家となることを目指していた。独自の画風を確立した矢先の1988年に谷川岳で遭難、38歳の短い生涯を終える。
初期のカンディンスキーの色遣いにも似た風景画(個人的にはかなり気に入った)、シャガールを思わせるタッチによる抽象画や、仏画などを経て、次第に作風を変化させていく様子が興味深く、その細密表現による風景画、山々を描いた一連の作品、そして晩年の切り株、ブナ、渓谷、岩などを描いた作品は、この人の自然や山を愛する気持ちや孤高の生き方が見事に表現されている。わざわざ観に行って本当に良かったと思う。

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