「舞踏への勧誘」

来月の演奏会でこの曲を演奏する。とは言ってもベルリオーズ編曲のオケ版ではなく、近衛秀健という人の編曲による木管五重奏版。
とりあえずオケ版の演奏を聴いてみた。家にあるのはカラヤンの3種類の演奏のみ。
まず、71年録音の演奏を聴こうと思って、「オペラ間奏曲とバレエ音楽集」:トゥシューズ(ではなくリボンの付いた白いハイヒール:後日修正)のジャケットのGALLERIA盤を取り出すが、グノー、スメタナ、ベルリオーズ、・・? 「舞踏への勧誘」がない、としばらく考えていたのだが、これではなくウェーバー序曲集の方に入っていたことをやっと思いだした。
●フィルハーモニア管弦楽団(EMI) 録音は1958年1月、ロンドン キングスウェイホール、レッグ/ラーターらによる録音、演奏時間は8'35"
カラヤン最初の録音。驚いたことに冒頭と最後のチェロのソロをトゥッティで弾かせている(この録音のみ)。モーツァルトのレクイエムや展覧会の絵など、ソロをダブらせるのはカラヤンにはよくあることではあるが・・。
テンポも速めで若々しい曲づくり。ただオーボエは筋っぽく、オケの音色も明るい。録音はとても50年前のものとは思えないかなりの水準。
●ベルリン・フィル(DG) 録音は1971年9月、ベルリン・イエス・キリスト教会、ヒルシュ/ヴェーバー/ヘルマンスによる録音、演奏時間は8'46"
私が最も回数多く聴いているディスク。カラヤン=ベルリン・フィル絶頂期の録音、フルートもゴールウェイが吹いている。テンポ、ダイナミクス、バランスそれぞれ申し分なくドラマティクで素晴らしい演奏。難をあげれば時にやや音が荒れ、飽和しがちになること。とはいえ、この演奏がベストであることに変わりはない。
●ベルリン・フィル(DG) 録音は1984年、ベルリン・フィルハーモニー、ブレースト/グロッツ/ヘルマンスによる録音、演奏時間は10'23"
冒頭からゆったりしたテンポで、ワルツに入ってからも良く言えば落ち着いた、ゆとりのある音楽となっている。ディテールはよく磨きあげられているとは思うが、全体のスピード感というか流れの自然さは71年盤の方を取りたい。さすがに録音は素晴らしく、やや近接したマイクの感じでそれぞれの楽器の分離も良い。

さて、肝心の木管五重奏版、まさかこのディスクはもっていないだろうと一応探してみたところ、何とアンサンブル・ウィーン・ベルリンのものを発見した(SONY)。近衛秀健編曲による同じ版、1986年ウィーンでの録音。買ったこと自体忘れており久しぶりに聴いてみるが、さすがに唖然とする上手さ。オケ版の迫力を再現することはもちろん不可能だが、繊細で洗練されており極めて優雅なアンサンブルを楽しむことができる。どこまでこの演奏に迫る演奏ができることやら・・。

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