アーツ&クラフト展~ウィリアム・モリスから民芸まで~

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アーツ&クラフツ展(東京都美術館)を観た。
アーツ&クラフツ(Arts and Crafts Movement)は、イギリスの詩人、思想家、デザイナーであるウィリアム・モリス(1834~1896)が主導したデザイン運動(アーツ・アンド・クラフツ運動:美術工芸運動ともいわれる)とのこと。産業革命の結果、大量生産による安価な、しかし粗悪な商品が溢れていた状況を批判して、中世の手仕事にに帰り生活と芸術を統合することを目指した運動という。
今回の企画は、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館との共同企画で、家具、テーブルウェア、ファブリック、服飾、書籍やグラフィック・デザインなど約280点の出展。他にも、柳宗悦らが昭和初期に建てた「三国荘」の再現展示もあった。
私も不勉強で、ウィリアム・モリスの名前は知ってはいたものの、漠然とデザイナーくらいのイメージしか持っていなかったのだが、実際の作品に接すると結構私好みのものが多く、特にタペストリー、テーブルクロス、カーテンなどの室内装飾のデザインは秀逸だったと思う。
さらに、ロセッティ、バーン=ジョーンズなどに加え、(チャールズ・レニー)マッキントッシュの作品にも久しぶりに再会する・・。<第一部イギリス>の作品を観ていくうちに、ラファエル前派→ジョーンズ、モリス、という流れからアール・ヌーヴォー、ウィーン分離派への流れが何となく感じられた。
そして、次の<第二部ヨーロッパ>の最初にココシュカの作品が登場し、モーザー、ロラーなど、私が大好きなウィーン分離派の展示へと続く。ペーター・ベーレンスによる食器類、ケトルなどの展示もあったが、私にとってのベーレンスはやはり「接吻」。
第一~二部を通じて、同時代からその後に与えたモリスらの流れが概観でき、また、ビアズリー、ミュシャ、ロートレックなどへの影響というか類似性も感じられ、なかなか興味深かった。

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