ノルベルト・ハウプトマン氏 ~ベルリン・フィル関連人事異動その2~

ハウプトマン氏が定年退職された(ベルリン・フィルのHPで確認)。
2007年5月に65歳を迎えており、下吹きホルン募集は以前から出されていたのでそろそろ退団されるとは思っていた。
ノルベルト・ハウプトマン氏は1942年にミュンヘンで生まれ、ハンス・ノース教授に師事。1962年にニュルンベルク交響楽団、翌年にはバイエルン州立オペラ管弦楽団首席ホルン奏者となる。1967年にはベルリン・フィルハーモニーの首席ホルン奏者に就任、同年ミュンヘン国際A.R.D.コンクールで最優秀賞を得る。その後、約30年以上に渡りベルリン・フィル首席ホルン奏者を務める。
私が最初に氏の演奏に出会ったのは、カラヤン=べルリン・フィルによるモーツァルト:協奏交響曲K297b(EMI/1971)。シュタインス、シュテール、ブラウン、ハウプトマンというソリストで、このレコードは本当に何度聴いたかわからないほど、私にとってこの曲の決定盤となっている。そして、私が初めて氏のナマの演奏を聴いたのは1973年のカラヤン=ベルリン・フィル来日時。 ザイフェルト氏の音色とは明らかに異なる、柔らかで包み込むような音色に魅力を感じたものだった。
その後もモーツァルト:管楽器のためのセレナーデ・ディヴェルティメント集(orfeo)の半分以上はハウプトマン氏が吹いていたし、フィルハーモニア・クァルテット・ベルリンとのモーツァルト:ホルン五重奏も名演だった。そしてヴィルブラント=ベルリン室内アカデミーとのモーツァルト:ホルン協奏曲集(Victor)、レコード時代はずいぶん聴いたのだが、CD化された時に買いそびれその後入手できないままでいる。また、映像作品としては、カラヤンとの「アルプス交響曲」(SONY/1983)での名演が特に忘れがたい。
http://zauberfloete.at.webry.info/200605/article_5.html
首席を降りて4番奏者に移られてからも、氏が座っているだけで何となく安心できる私だったが、また一人、カラヤン時代の名奏者が去っていく。ザイフェルト氏と二人でベルリン・フィルの黄金時代を支えたハウプトマン氏。長い間お疲れさまでしたとあらためて申し上げたい。

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