オッフェンバック:シンフォニック・バラード集

私は、シュトラウス・ファミリーの音楽も研究しているが、オッフェンバックも大好きで、オペラは最低でも一組、オーケストラからチェロ二重奏まで、単発で発売されているディスクはほぼ全部所有している(と思う)。
オッフェンバックというと、「天国と地獄」序曲に代表されるカンカンの大騒ぎ、単純で表面的で軽薄な音楽と捉えられがちで、確かにそういった面があることは否定しない。しかし、その裏に秘められたオッフェンバック独特のロマンティシズムというか、哀愁、哀感は見逃されがちである。
オペラとして最も名高いのは「ホフマン物語」であろうが、「天国と地獄」、「ぺリコール」、「パリの生活」他、どれも楽しく、親しみやすいメロディーに溢れた傑作揃いと言える。また、近年、有名になりつつあるが、「ジャクリーヌの涙」に代表されるチェロのための作品も、オッフェンバックを語る上で外すことはできないであろう。
さて、先日、オッフェンバック:「シンフォニック・バラード集」というCDを購入した(ACCORD476 8999)。曲目は、パリの生活、羊飼い、ぺリコール、火山の上に、天国と地獄、馬鹿騒ぎ、青髭、エクスレパンの想い出より、演奏はジャン・クリストフ・ケック指揮=モンペリエ国立管弦楽団。
このCDは、オペラの序曲・アリアなどの抜粋を組曲風に仕立てたもので、その意味でロザンタール編曲の「パリの喜び」に通じるものがある。オケは比較的小編成だが、洗練されたクールさを持ち、演奏も優れており録音も美しい。それにしても、このようなオケでも木管楽器はすっかり国際的(バソンではなくファゴット、オーボエもかなりドイツ風)になってしまっていることにあらためて驚いた。

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