モーツァルト:「グラン・パルティータ」/バレンボイム=シュターツカペレ・ベルリン

バレンボイム=シュターツカペレ・ベルリンの演奏による、モーツァルト:セレナーデ第10番変ロ長調「グラン・パルティータ」が、(期間限定)公開されている。
https://www.youtube.com/watch?v=KCgLmBMwZVc
演奏者は下記の通り。

OBOE:Cristina Gómez, Tatjana Winkler
KLARINETTE:Tibor Reman, Unolf Wäntig
BASSETTHORN:Matthias Glander, Sylvia Schmückle-Wagner
FAGOTT:Mathias Baier, Sabine Müller
HORN:Hanno Westphal, Sebastian Posch, Axel Grüner, Frank Demmler
KONTRABASS:Otto Tolonen

期待をはるかに上回る名演だった。
バレンボイムは、これまでイギリス室内管弦楽団とこの曲を録音している(1978/EMI)らしいが私は持っていないし聴いたことはない。
その後の再録音もないことから、この曲への関心はそれほど高くないのではと思っていた。

バレンボイムは暗譜で、完全に曲を掌握しつつ、完璧に団員を統率したムダのない指揮ぶりで感心させられた。
フレーズ、装飾音、トリルの付け方など、隅々まで配慮が行き届いた演奏だったと思う。
抑えるところは徹底して抑え、解放するところは思い切り解放する。
そして、フレーズの終わりやテンポが緩みやすい箇所はむしろテンポを速めるといった、バレンボイム自身のピアノ演奏にも通じる歌い方、
さらに、繰返しの2回目に装飾を付けるなどもちろん、弱音にするということも敢えてしない(若干のニュアンスを変えてはいたが)というある意味禁欲的な演奏だった。
第一楽章終盤でのアコードの響かせ方、第三楽章、デリケートなアダージョ、第5楽章冒頭のクラリネットによるアウフタクトを長めにするやり方など、随所でユニークな解釈もあった。

オケ、何といってもオーボエのクリスティーナ・ゴメス・ゴドィ。
https://www.cristinagomezgodoy.com/
2013年、22歳のときからシュターツカペレ・ベルリン首席奏者を務めているとのこと。
とにかく素晴らしい演奏だった。

(2021.03.17一部改訂/追記)
楽器は Ludwig Frank Mod. 11 BRILLANT と教えていただいた。
https://www.frankundmeyer.de/en/master-instruments/oboes/oboe/ludwig-frank.html

なお後半は、シェーンベルク:15の管楽器と弦楽器のための室内交響曲op.9(1905・06年)が演奏されている。

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この記事へのコメント

M.S.
2021年03月17日 17:42
Cristinaさん、すばらしいですね。細かいことですが、楽器は2人ともLFのMod. 11 BRILLANTというモデルです。メーニッヒもLFもLudwig Frank氏が作っていますが設計思想が違います。BRILLANTはメーニッヒに近づいてきた気もしますが、LFはもっと「ドイツ」っぽい楽器です。
Zauberfloete
2021年03月17日 18:41
M.S.さま
コメントありがとうございます。
楽器、教えていただきありがとうございました。
Ludwig Frank氏と聞いてメーニッヒと思ってしまいました。
Ludwig Frankというブランド(?)があるのですね。
早速修正しました。