オクサーナ・リーニフ=バイエルン放送響演奏会

11/20に行われたオクサーナ・リーニフ=バイエルン放送響の演奏会をBR KLASSIKで観ることが出来る。
曲目は当初、ワーグナー、シューマン等のプログラムだったが下記のように変更された。
○モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K364
○メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調「イタリア」
○ヴァイオリン・ソロ:ジェイ・リー(2ndVn首席)
https://www.br-so.com/instrumentation/jeehye-lee/
○ヴィオラ・ソロ:トビアス・ライフランド(ソロ・ヴィオラ)
https://www.br-so.com/instrumentation/tobias-reifland/
○指揮:オクサーナ・リーニフ
○管弦楽:バイエルン放送交響楽団
○収録:2020年11月20日/ミュンヘン・ヘルクレスザール(無観客)
https://www.br-klassik.de/concert/ausstrahlung-2318372.html

リーニフは音楽の流れを重視しつつ、きっちりした指揮でオケをコントロールし、躍動感のある音楽を生み出していた。
弦楽器はかなりの小編成、団員間の間隔を広く取った感染防止仕様。

モーツァルトはオーソドックスでエレガントな名演だったと思う。
ヴァイオリンも素晴らしかったが、特筆すべきはライフランドのヴィオラ。技術的にも申し分ない上、地味で渋いのだが艶やかでよく通る不思議な音色だった。

次の「イタリア」。まず驚いたのは、1834年改訂版で演奏していたこと(第二楽章に入って初めて気が付いた)。
改訂版といえば、ガーディナー=ウィーン・フィルの録音(DG/1997・98)で聴くことができるが、原典版を聴き慣れた耳には何となく違和感を感じることも事実。
それはさておき、リーニフの演奏、第一楽章はやや遅めのテンポで開始されたが、生き生きとした明るい音楽づくりできっちりとした指揮ぶりだった。第一楽章終盤で急にテンポが上がったのが気になったが、改訂版にはそのような指示があるのだろうか?
第二楽章は原典版とのかなりの違いがあり、そちらの方に気が向いてしまったが、息の長いフレーズをじっくり歌わせていた。
第三楽章、原典版は「コン・モート・モデラート」だが、改訂版は「メヌエット・コン・モート・グラツィオーソ」。
やや速めで流れるような演奏。中間部もあまり立ち止まったりしない。
終楽章、原典版は「サルタレロ・プレスト」、改訂版は「サルタレロ・アレグロ・ディ・モルト」。
が、リーニフのテンポはプレストに近い。熱く激しい演奏だったが格調の高さを失わないところはさすがと思った。

さて、バイエルン放送響、いつもながら素晴らしいアンサンブルだった。
弦楽器がかなり少なかったことにより、(良い意味で)風通しが良く、木管楽器とのバランスも好ましかった。
コンマスはトーマス・ライフ
https://www.br-so.com/instrumentation/thomas-reif/
木管は、フルート:ブークリー、オーボエ:シリー、クラ:コルベット
が、ファゴットやホルンのトップを吹いていた人は初めて見る顔で、現在募集中の両パートのトライアルの人なのかも知れない。
ティンパニも知らない人だったが、ひじょうに見事な演奏で感心した。

(後日追記)
なお、リハーサル映像も公開されている。
https://www.youtube.com/watch?v=pGz_J1Kf9rA

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この記事へのコメント

mollen
2020年11月27日 20:43
いつも緻密な解説と的確な評を読ませていただきその度に感銘を受けさらなる音楽との関わりを探る、昔ながらのファンです。
今回、リンク先の演奏に感銘を受け、FB上にてリンクさせていただきました。
事後承諾になりました。申し訳ありません