「交響録 N響で出会った名指揮者たち」

久々の茂木大輔氏による著書(音楽之友社/2020.10)。茂木氏の著作ということで、図書館から借りるのではなく自分で購入した。
茂木氏がN響に入団した1990年11月から2019年3月までにN響を指揮した34人の指揮者、最終章でそれ以外の指揮者の方々についても触れられている。さすがに、マタチッチ、スウィトナー、ヴァントなどは登場しないが、それ以降の主要な指揮者の方々について興味深い内容となっている。
演奏する側の人でなければわからない「現場」の話が満載でひじょうに面白かったが、個人的にはもう一歩踏み込んだ、演奏の仕方に関する話も聞きたかったとは思う。
以下、特に印象に残ったアシュケナージについての一節。

さらに、音楽家としての「野生のカン」のようなものが鋭くて、いきなり本質を理解してしまっている感じもあった。例えばチャイコフスキーの交響曲第4番(第一楽章)はとても重苦しい、一見不規則な 9/8 で書かれており、指揮者もオケも苦労する作品だが、なんとアシュケナージはこの楽章を通常の三つ振り( 3/8 が3回)ではなく、四つに振っていた( 3/4 + 3/8 )。大きいワルツに小さいワルツがくっついているリズムで、演奏してみるとまさにこれこそがこの楽章の本質!と深く感動した。

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