クリストフ・コンツ/モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の録音は何枚あるかわからないくらい持っているのだが、クリストフ・コンツが弾く全集(SONY)とあっては買わない訳にいかない。
クリストフ・コンツについては下記のページを参照。
https://zauberfloete.at.webry.info/201311/article_15.html

この録音で使用されたヴァイオリンは、モーツァルトがザルツブルク宮廷オーケストラのコンサートマスターをしていたときに使用していたものとのこと。モーツァルトが作曲した5つのヴァイオリン協奏曲も、このヴァイオリンを使用して演奏されたらしい。
以下、解説より抜粋。
この楽器は、バイエルン・アルプスのクロッツ家の工房で、おそらく18世紀初頭に作成されたものです。当時より「銀色の音色」の名器とされていたヤーコブ・シュタイナーの楽器をモデルに製作されたことが、内部のラベルの記載が示唆しているようです。モーツァルトはザルツブルクを去ったとき、このヴァイオリンをウィーンに持って行かず、彼の妹と一緒に残しました。 1820年に彼女は、モーツァルトの子供時代のヴァイオリンと一緒にそれを売ってしまいました。楽器は当時から「モーツァルトの遺物」として扱われていたため、非常に良好であり、いくつかの小さな変更を除いて、実質的にオリジナルの状態が保たれています。

https://www.youtube.com/watch?v=BUxEJCg0XIQ

収録されている曲目、演奏者等は下記の通り。
○モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K207
○モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 K211
○モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K216
○モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K218
○モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K219 「トルコ風」
○カデンツァ:クリストフ・コンツ
○ヴァイオリン・指揮:クリストフ・コンツ
○管弦楽:レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル
○録音:2018年10月27~30日(K211,216,218)、2019年1月7~10日(K207,219)
○録音場所:ザルツブルク、モーツァルテウム大ホール

以上の一部がYouTubeで聴くことができる。
https://www.youtube.com/watch?v=p-K2LG5TOxk

バロック・ヴァイオリン+バロック・ボウ、加えてオケも レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル(指揮者なしの録音は初めてとのこと)ということで、ピッチは低め、全体のサウンドも穏やかで端正なものになっている。
コンツが弾くヴァイオリンは、現代楽器のような華やかさはないが、しっとりと艶やかで美しい。
歌い込む箇所以外は、ノン・ヴィブラートで、適度な装飾、巧みなアインガングなども加え、カデンツァも自作のもの。
オケはメンバー表によれば、ヴァイオリン各3プルトずつくらいの中編成。弦楽器中心の柔らかく重心の低い響きが心地良い。
テンポも速すぎることなく、特にト長調の冒頭など、私好みのマエストーソ風のゆっくりしたテンポで始まる。

特筆すべきは、第3番第一楽章再現部直前のフェルマータ前の音符の弾き方について。
https://zauberfloete.at.webry.info/201112/article_27.html
コンツはここで(148小節三拍目から)
GG-Fis/(149)A A AA-D/(150)D Cis
と弾いている。
さらに、152小節(楽譜はDD)、ED ではなく、CisD と弾いている。

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