最近読んだ本2020/07

●「怖くて眠れなくなる地学」左巻健男編著(PHP/2020.6)
地震、火山、大雨、強風、高潮などの自然災害の過去の事例やその仕組みをわかりやすく解説している。内容的には確かに「怖い」話ではあるが、タイトルはちょっと行き過ぎと思う。

●「グルーヴ![心地よい]演奏の秘密」山田陽一、堀米ゆず子、鈴木学、上野真、池松宏、岡田全弘、池上亘、吉田将、矢部達哉、下野竜也、小曾根真著(春秋社/2020.5)
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B4-%E3%80%8C%E5%BF%83%E5%9C%B0%E3%82%88%E3%81%84%E3%80%8D%E6%BC%94%E5%A5%8F%E3%81%AE%E7%A7%98%E5%AF%86-%E5%A0%80%E7%B1%B3-%E3%82%86%E3%81%9A%E5%AD%90/dp/4393935004/ref=pd_bxgy_img_2/357-0536906-5604907?_encoding=UTF8&pd_rd_i=4393935004&pd_rd_r=2229bdb2-a4b9-4eeb-b013-5311dedaef53&pd_rd_w=9QF8Z&pd_rd_wg=B3neF&pf_rd_p=e64b0a81-ca1b-4802-bd2c-a4b65bccc76e&pf_rd_r=0FPTY3BSW3BCDHSBVZ8P&psc=1&refRID=0FPTY3BSW3BCDHSBVZ8P
音楽学者の山田が錚々たる10名の演奏家たちと行った「グルーヴ」をめぐる対話の記録。
ここで、山田は「グルーヴ」とは「音楽演奏のプロセスにおいて現れ出るダイナミックで心地よい感覚」と定義している。このことは、
音楽の時間的/周期的な側面だけに関わっているのではなく、音楽を作り出し、それを受け止める人間の感覚と身体にも深く関与しているという。従って、例えば「ニュアンス」「伸び縮み」「押し」「引き」「ずれ」「推進力」「流れ」「協働性」「あいだ」「調和」「心地よさ」「安らぎ」といった言葉が「グルーヴ」を理解するうえでのキーワードとなるだろう
と述べられている。
ここで語られていることは、もちろんレベルの違いはあるが、卓越した音楽家たち(ヴァイオリン:2、ヴィオラ:1、コントラバス:1、トロンボーン:1、ファゴット:1、ティンパニ:1、ピアノ:2、指揮:1)による「より良い音楽のつくり方」であり、普段決して聴くことのできないような内面が明らかにされている。その意味で貴重な証言集であり、最近読んだ本の中では最も興味深いものだった。引用し始めるとキリがないので省略するが、演奏に携わる人であれば絶対に読んでおくべき本と思う。

●「モネとマティス/もう一つの楽園」ポーラ美術館企画(求龍堂/2020.5)
ポーラ美術館で現在開催されている展覧会の図録。実際に観に行きたいとは思うが・・・。
https://www.polamuseum.or.jp/sp/monet_matisse/exhibition/

●「池上彰が聞いてわかった生命のしくみ」岩崎博史/田口英樹著、聞き手池上彰(朝日文庫/2020.4)
最近読んだ本の中では最も勉強になり、またわかりやすい表現でひじょうに読みやすかった。
本書は元々、生物学をほとんど学んでこなかった東京工業大学の新入生に生命科学をわかりやすく教えたいという教員の願いが発端だったという。彼らにとっての「同僚」でもある池上彰を間に挟んだことが、画期的なわかりやすさにつながったことは言うまでもない。

●「音楽分析の歴史」久保田慶一著(春秋社/2020.3)
読み始めたものの難解と言うかあまり興味を惹かれなかったため、途中で断念した。

●「発掘写真で訪ねる 都電が走った東京アルバム第2巻」三好好三著(フォト・パブリッシング/2020.1)
昭和30~40年代に撮影された都電が走る都内の写真集。本書には6~10系統が収録されている。今ではまったく面影もない各地の貴重な写真が満載。
私も乗ったことがある7系統(品川駅前~四谷三丁目)が廃止されたのは1969年(昭和44年)というからもう50年前のことになる。

●「長生きしたければ のど を鍛えなさい」大谷義夫著(SBクリエイティブ/2020.1)
老化の兆候は「のど」に表れる、ということで、のどを鍛えて健康寿命を10年延ばす、という内容。「転ばないこと」と同様に「ちゃんと飲み込むこと」は歳を取ったら気を付けるべき重要な2つの点。
借りてからわかったのだが、本書は「大活字版」ということで大きなポイントになっておりひじょうに読みやすかった。ちょっと本が大きくて重いのが難点ではあるが。

●「ながめるだけで熟睡できる絶景写真」小林弘幸監訳(飛鳥新社/2020.1)
自律神経の研究を重ねる中で発見した「美しい写真は一瞬で心を整える」という観点から、さまざまな写真が集められている。名作や詩の一節も添えられており、横になってから好きなページを見ていると心地よい眠気に襲われる・・、ということのようだ。

●「現役長寿医に学ぶ 極上の老い方」荒川典子著(辰巳出版/2019.2)
80歳以上の現役医師7人の健康の秘訣を探る内容。
決まった時間に起きて寝る、食事は3食きちんと、たんぱく質をしっかり摂るなどやはり基本的なことが多い。

●「陰謀の歴史篇 名画の謎」中野京子著(文春文庫/2018.3)
中野先生の話はいつもながら面白く参考になる。文庫本ながらカラー図版が多用されており読みやすい。ただ、画面が小さいため解説に対応した箇所がかなり小さくなっている場合もあることが惜しまれる。

●「あなたの人生を変える歯の新常識」田北行宏著(講談社α新書/2017.5)
予防歯科の重要性、歯が高齢者の寿命を決める、歯周病予防で健康に、など納得できる内容ばかりで、私自身半年に1回行っているクリーニング3ヶ月に1回にしようかとも思い始めた。
一点疑問なのは、著者は歯みがきを食後15分以内に、と言っているのだが、食後30分以内は歯みがきNGという人もいるので未だにどちらが良いのかわからない。
https://zauberfloete.at.webry.info/202004/article_6.html

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